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牧野任祐起用と報道のハイテック、フォーミュラEやLMP2への活動拡大を計画

2017年01月25日 12:52  AUTOSPORT web

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2016年のマカオGPにもジョージ・ラッセルとともに参戦
イギリスF3やGP2などを戦い、昨年よりヨーロピアンF3へのフルエントリーを開始した強豪ハイテック・レーシングが、2018年シーズンに向け電動フォーミュラのフォーミュラEか、WEC世界耐久選手権のLMP2クラスへの活動拡大を視野に入れていることが明らかになった。

 ヨーロピアンF3の2017年シーズンに向け、レギュラードライバーに牧野任祐を起用すると報じられたばかりのハイテックは、シリーズフル参戦初年度の16年シーズンにジョージ・ラッセルをランキング3位へ送り込んだ。

 シルバーストンに本拠を置くチームは、F3の“ビッグ5”に数えられるチームのなかで唯一、他カテゴリーへの参入を視野に入れており、代表のオリバー・オークスは、それこそが動きが激しいモータースポーツ界のなかで、チームを守る唯一の手段だと考えているようだ。

「昨シーズンはF3でとても良い成績を収めた。だからこそ、いい人材が集まり運営が上手くいっているときに、次を見据えて早い段階で動き出すことが必要なんだ」とオークス。

 ハイテックは当初、GP2やワールドシリーズV8 3.5への参入を見据えていたが、かつてはGP2のピケスポーツなどと提携してきた経験により「どちらも良いシリーズだが、成功するためには多くの予算と優れたドライバーが必要」と判断。その予算を世界耐久選手権などに振り分ける方がチームの活性化につながる、と考えている。


「我々はかなり真剣にLMP2のカテゴリーを注視してきた。なぜなら、新たなLMP2規定は非常に興味深いものだからだ」

「同様に、フォーミュラEのこともチェックしている。ただ、他に新たなマニュファクチャラーが参入しようとしているかは誰にも分からないし、チームとして参戦するには別のマインドセットが必要になるかもしれないけどね」

「フォーミュラEも、スポーツカーのLMP2もどちらも本当に面白い。まだ何も確定していないが、我々は多くの分析を行っている」

 同時にオークスは、17年に関してはハイテック・レーシングとしてヨーロピアンF3にフルコミットすることを改めて強調。数多くのドライバーを発掘、昇格させていきたいと語った。

「もちろん、我々は強力なドライバーラインアップを持っているし、F3の新しいエアロパッケージに対する理解を深めることにもフォーカスしている」と、オークス。