2017年F1では、ドライバー同士が接触した際、明らかにどちらかに非がある場合でなければペナルティを科されないことが決まった。
接触に関するペナルティが厳しすぎるという 2017年F1では、ドライバー同士が接触した場合、明らかにどちらかに非がある場合でなければペナルティを科されないことが決まった。チーム側の不満が昨年高まってきていた。マレーシアGPでニコ・ロズベルグはキミ・ライコネンとのバトルのなかで軽く接触し、タイムペナルティを受けたが、メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフはこれを「完全にナンセンス」であると批判した。
ペナルティを厳しく取られることで、ドライバーがリスクを冒してオーバーテイクすることに躊躇するようになるのではないかという懸念も高まってきていた。
先週、F1コミッションとモータースポーツ評議会での会合で話し合いがなされた結果、今年からは、クラッシュに関してそのドライバーに完全に非がある場合に限ってペナルティを科すという変更を行うことに合意がなされた。
24日、FIAはF1スポーティングレギュレーションのいくつかの変更点を発表、38.2条が以下のように変更された。
「アクシデントに関わったドライバーにペナルティを科すべきかどうかの決定はスチュワードの判断に委ねられる」
「そのドライバーに完全に、あるいは圧倒的にそのインシデントに対する責任があることが、スチュワードが見て明らかでない限り、ペナルティは科されない」
また、F1レースディレクターから報告されたインシデントについて調査するかどうかの判断はスチュワードの裁量に委ねられ、スチュワードは自身が注目したインシデントについても調査できる、という変更もなされた。
他にも、すでに明らかにされていたように、セーフティカー先導によるフォーメイションラップが終了した後のリスタートにはスタンディングスタート方式が採られるという変更もレギュレーションに加えられた。決勝前の国歌斉唱セレモニーへの全ドライバー出席を義務付ける規則も追加されている。