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関ジャニ∞のオールマイティーな魅力ーー演技、MC、バンド演奏におけるグループの強み

2017年01月24日 12:12  リアルサウンド

リアルサウンド

関ジャニ∞

 2017年1月15日にコンサートツアー『関ジャニ’s エイターテインメント』を終えたばかりの関ジャニ∞が、7月15日から再びツアーを行なうことを発表した。10カ月の間に2回5大ドームツアーを行なうのは史上初。さらに、初夏にはニューアルバムの発売が決定するなど、精力的な活動を見せている。それだけにとどまらず、『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系)をはじめとするバラエティ番組でも人気を博しているる関ジャニ∞。彼らがジャニーズを代表するグループになりつつある要因の一つは、「オールマイティーさ」だろう。「ジャニーズアイドル」という面だけでなく、多彩な才能を各方面で発揮することで認知度が上がり、幅広い活動に結びついているのだ。今回は関ジャニ∞のオールマイティーな魅力について考えてみたいと思う。


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 まずは外見の部分。大倉忠義や錦戸亮などは「イケメン枠」のイメージが強いが、その他のメンバーはこれまでイケメン推しをしてこなかった。しかし、デビュー13年目を迎えた今、全員洗練された顔つきになってきている。中でも、渋谷すばるは元々の顔立ちの良さに渋さがプラスされ、良い味を醸しだしている。ジュニア時代から美しい顔立ちで人気だった渋谷だが、アーティスト志向が強く外見で勝負している印象はなかった。しかし、スッキリと髪を切ったことで持ち前の美しい顔立ちが目立つようになった。『関ジャニ’s エイターテインメント』のMCでは「この間テレビ局でマツコさんに会って、『あんたその髪型いいわよ』って言われた」という話題も上がり、周りからの評判が良いこともうかがえる。そんな渋谷に代表されるように、関ジャニ∞は若い世代とは一味違った深みあるイケメンぶりが味わえるのだ。


 次に、演技の部分である。メンバーの中でもテレビドラマに頻繁に出演する錦戸をはじめ、映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』の公開が控えている横山裕、映画『味園ユニバース』で圧倒的存在感を見せつけた渋谷、今年で9年目を迎える一人舞台『If or…』シリーズで独特の世界観を繰り広げている村上信五、『泥棒役者』で映画初単独主演を務めることが決定した丸山隆平、繊細な感性を活かした高い演技力が評価されている安田章大、錦戸に並び“演技班”として数々の作品に出演している大倉と、全員演技ができることにも注目したい。この演技力は、アイドル活動の底上げにも活かされている。例えば、「涙の答え」のMV。台詞はほぼないが、全員表情でしっかりと演技をしている。そして、その演技に違和感を感じることなく物語を楽しめるのは、メンバー全員が日々の活動のなかで、演技力を高めているからなのだろう。


 そして、関ジャニ∞を語る上でMC力も欠かせない。芸能界全体を見ても、メンバー全員が喋れるグループは希少ではないだろうか。テレビでは村上の進行に合わせてメンバーが話すことが多いが、コンサートMCでは思い思いに喋る姿が印象的だ。関西ノリのワチャワチャ感、丸山の悪ノリ、渋谷の下ネタなど、息をつく暇がないほど笑いに溢れている。しかし、時にはおふざけモードではなく、真剣に思いを話す。このメリハリが秀逸だ。10周年ライブの『十祭』では、特に緩急あるMC力が発揮されていたのではないだろうか。おなじみのエイトレンジャーコーナーやMCで爆笑を誘いつつも、最後はファンに向けて一人ひとり挨拶をした。真摯な感謝の気持ちが伝わるメンバーの姿と言葉に涙したファンも少なくないだろう。言葉を使って楽しさも感動も表現できるのは、関ジャニ∞の大きな魅力の一つである。


 最後は、バンド演奏。これまでにも彼らの楽器スキルの高さについては度々触れてきている。メンバーのスキルが上がれば上がるほど、著名なアーティストたちと交流が生まれ、ジャニーズファン以外の知名度も上げることができているのだ。何かと話題になる『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)がその筆頭で、番組内で有名アーティストとコラボレーションすることで、幅広い層に実力を見せつけている。結果、「楽器ができるジャニーズ」という認識が広がってきているというわけだ。バンド演奏が、関ジャニ∞の大きな武器となっていることは間違いない。


 容姿、演技、MC、バンド演奏と多くの強みを持ち、これまでにも増して幅広い層に人気が出てきている関ジャニ∞。以前、渋谷が「いつか海外でも公演をしてみたい」と語ったことがあった。国内での関ジャニ∞の人気を考えると、渋谷が語った野望が近い将来実現するかもしれない。ワールドワイドに活躍する関ジャニ∞の姿を想像すると、胸が膨らまざるを得ない。(高橋梓)