F1のCEOのポジションから退いたバーニー・エクレストンが、40年にわたって自分がF1で成し遂げてきたことを誇りに思うとコメントした。
23日、リバティ・メディアがF1取得手続きを完了したことを明らかにし、それに伴い、新体制を発表した。エクレストンはF1のCEOを退任し、名誉会長としてアドバイスを行っていく。一方、チェイス・キャリーがF1の会長およびCEOに、ロス・ブラウンがモータースポーツ担当取締役に、ショーン・ブラッチスが商業担当取締役にそれぞれ即時就任した。
この発表に際し、リバティ・メディアは、エクレストンの次のようなコメントを伝えた。
「この40年にわたって自分が築いてきたビジネス、F1で自分が成し遂げてきたすべてのことを誇りに思う。共に働いたすべてのプロモーター、チーム、スポンサー、テレビ会社に感謝したい。このビジネスがリバティに買収されたこと、同社がF1の将来に投資する意向であることを非常にうれしく思っている。チェイスはこのスポーツの利益を追求し、自分の役割を果たしてくれるだろう」
一方、正式発表直前に、エクレストンはAuto Motor und Sportの取材に対し「今日、退任させられた」と発言した。
「正式に決まったことだ。私は去る。もはやこの会社のリーダーではない。私のポジションはチェイス・キャリーのものになった」
名誉会長という職については「何を意味するものなのかは分からない」とエクレストンは語り、今後のことについて触れた。
「仕事面では今までより穏やかな日々になっていくだろう。そのうちグランプリの現場に足を運ぶつもりだ」
「F1には今も多くの友人がいるし、レースに行くだけの金はある」
世界モータースポーツ評議会(WMSC)のメンバーとしてのポジションからも離れることになるかもしれないと、エクレストンは述べた。
「(WMSCのポジションを維持するかどうかは)分からない。まずは(FIA会長)ジャン・トッドと話してみる必要がある」