道上龍が世界選手権にフル参戦。ホンダ、2017年WTCC参戦体制を発表

ホンダは、2017年のFIA世界ツーリングカー選手権（WTCC）の参戦体制を発表。2016年の第9戦日本ラウンドにスポット参戦した道上龍が、2017年はレギュラードライバーとしてフル参戦する。

　17年シーズン、ホンダは『カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリング・チーム』と『ホンダ・レーシング・チームJ.A.S』のワークス2チーム、3台体制でWTCCに挑む。

　カストロール・ホンダは、ティアゴ・モンテイロと昨年ワークスドライバーとなったノルベルト・ミケリスが継続。モンテイロはホンダのワークスドライバーとして6年目のシーズンを迎える。

　そして、ホンダ・レーシング・チームJ.A.Sには、かねてより噂されていた道上龍が加入。4年ぶりにレギュラードライバーとして参戦し、自身初の世界選手権に挑む。

　参戦が決まった道上は「私にとっては2013年以降、4年ぶりのドライバーとしての本格復帰であり、同時に世界選手権フル参戦という初めてのチャレンジとなります」とコメント。

「世界選手権の舞台で日本人としてホンダブランドを背負って戦えることを誇りに思うと同時に、非常に身の引き締まる思いです。とても大きな挑戦になりますが、今までの経験を活かし、レース人生の集大成とするべく全ての力を出し切り、勝利を目指します」

「ホンダとJ.A.S.モータースポーツのメンバーとともに力を合わせ、精一杯頑張りますので、ご声援をよろしくお願いいたします」

　ホンダ モータースポーツ部の山本雅史部長は「モンテイロ選手とミケリス選手という素晴らしいドライバーに加え、日本人として初のWTCCフル参戦となる道上選手をホンダのワークスチームへ迎えることができて非常にうれしく思っています」と3人を歓迎。

「道上選手は日本で長くツーリングカー選手権を戦ってきた選手ですので、その経験を活かした活躍を期待しています。また国内のモータースポーツファンの皆様にも一層のご支援をいただき、WTCCが盛り上ってくれるものと期待します」

「このドライバー体制に加え、このオフシーズン中に、車両の戦闘力を増す改良を施して、2017年のドライバーズタイトル、マニュファクチャラーズタイトルの獲得をチーム一丸となって目指します」

　世界選手権に挑む道上の活躍に期待したい。また、この体制発表に合わせホンダは1月28日(土)から2月5日(日)の期間、東京・青山の「ウエルカムプラザ青山」でホンダのシビックレースの歴史を振り返る「シビック・レーシング・ヒストリー展」を開催すると発表。最終日2月5日(日)には道上が登場しトークショーが行われる。