いまどき女子はSNSによっぽど疲れているらしい。1月19日、ガールズちゃんねるに「SNSの間接自慢について、語りましょう!」というトピックが立つと、共感する女性たちが4000近くコメントを寄せた。「間接自慢」とは、例えばこんなものを指すという。(文:okei)
「お店でパスタ写真、向かいに座る彼氏の腕も写っている」
「家具の説明をしているツイートに、可愛い仕草の子供も写り込んでいる」
「『娘を歯医者に連れて行きまーす』とつぶやきつつ、乗っている車が高級外車」
「冬は乾燥して手が荒れる的な投稿、全然荒れてない手には大粒のダイヤが輝く婚約指輪」
「遠回し」「さりげなく」にイラッとする女子たち
つまり、直球で「これいいでしょ?」と自慢するのではなく、主役はあくまで「パスタ」であるとしながら、間接的に「彼氏自慢」などをしている写真だ。多く挙がったのは「ブランドのバッグ・財布・時計」「彼氏」「子供」「車」など。持っていると何らかのステータスがあると、彼女たちに感じさせてしまうモノなのだろう。こんなホンネを明かす人が多い。
「わざわざ遠回しに自慢しなくったって、お給料入ったから買っちゃったとか奮発しちゃったーってアップすればいいのにね。そしたら、いいね!かわいいね!って素直に言える」
ようするに、「遠まわし」「さりげなく」にイラッとするようだ。だがこれらの写真がすべて自慢したい意図があったかというと、答えは「わからない」だ。高級車だってブランド時計だって、日常的に使うのが当たり前で、たまたま写っただけかもしれない。
人は、見たくなくても意識しているものがイヤでも見えてしまう。婚活中なら婚約指輪を見ればイラッとするし、独身アラフォーは友達の子どもの写真なんか見たくもない。「イヤミに見えてしまう」のは嫉妬心のせいかもしれないのだ。
スレッドは「ブランド知識がないから自慢かどうかわからない」という人もいたが、その逆で運転席の様子だけで車種まで判別できてしまう人もいるのだから、なんとも業が深い。
なぜよりによってスタバなのか
そう思うなら「(SNSは)やめた方がいい」という声も多かったが、こんな写真が投稿されると、スレッドは意外な方向に流れていった。
舞台はスターバックスコーヒー。スタバの新作を飲みに来たという2人組の写真は、一番初めに目に飛び込んでくるのがテーブルに置かれたビカビカしたブランド財布。わざわざ外した腕時計にキーケースなどが見本市のように並べられ、肝心のスタバドリンクはテーブルの一番奥に小さく見える。
もう、あからさまに並べているので全然さりげなくない。この投稿には2400以上のプラスポチが付き、「ちょっと仕事中に笑わせないでw」などと大爆笑を誘っていた。これを引き金に、「スタバドリンクの横にブランド品を置く人々」の写真がたくさんあることが判明。スレッドは、一気にこのような写真をSNS上から引き抜いてスレッドに晒し、あざ笑うコメントで溢れていった。
こうした流れに批判的な声もあったが、それは仕方がない。自慢しすぎる人が嫌われたりバカにされたりすることは、SNSがあろうと無かろうと人間社会によくあることだ。
スタバはダシに使われて気の毒だが、これがマクドナルドとかドトールではなくスタバなところが、また闇が深い。スタバは貧乏人にはちょっと贅沢で、それをわざわざSNSに上げることが、自らの貧しさを露呈しているという指摘は少なくなかった。