2017年の新F1規則の下で、メルセデスはますます手ごわくなるかもしれないと、マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンが予想した。
空力面が大きく変わることで、レッドブルらがメルセデスとのギャップを縮め、タイトルを争えるようになるとの推測もなされているものの、バトンはメルセデスが持つ、パワー上のアドバンテージが今年も効果を発揮すると考えている。
「メルセデスをつかまえようとするなら、誰にとってもそれは大仕事だ。メルセデスはこの3年、とても強かった」とバトン。
「レギュレーションが一変してどうなるのか、誰にも分からない。でも今のレギュレーションでは、ドラッグがかなり大きくなる。そうすれば相当なパワーが必要になるし、メルセデスにはおそらくそれがあるんだ」
「彼らに挑戦するには、この冬の間に相当いい仕事をしなければならないだろう」
一方バトンは、2017年がこの3年間ほどはメルセデスの独走状態にならないことを期待している。
「いいシーズンになることを誰もが願っている。たくさんのチームがトップ争いをすることがF1にとって重要だからね」
「この3年の状況を考えると、なおさらそれが必要だと思う」
「新しいレギュレーションが導入されるのは、このスポーツにとってかなりポジティブなことだ。それが必要だった」
「今後、F1が素晴らしい方向に進む、その第一歩になることを期待したい」
今年はF1レースドライバーの座から退き、マクラーレン・ホンダのリザーブドライバー兼アンバサダーを務めるバトンは、マクラーレンの現状を詳しく知っているわけではないが今年さらに大きく前進することを願っていると語った。
「マクラーレンが大きく進歩すればいいね。ただ、僕はチームにあまり関与していないから、彼らの今の状況を知らないんだ」