パストール・マルドナドは、ニコ・ロズベルグの引退によるF1ドライバ―市場のシャッフルで、今年のF1に復帰できるチャンスが巡ってくることを願っていた。
2016年のF1シーズン前に、ケビン・マグヌッセンにルノーのシートを奪われたマルドナドは、昨年末にザウバーと交渉していたが合意には至らなかった。
メルセデスがルイス・ハミルトンの新しいチームメイトを見つける必要が出たことで、ドライバーたちの動きが活発になる中、マルドナドはより競争力のあるF1シートの獲得に強い願望があったと語っている。
最終的にメルセデスはバルテリ・ボッタスを選び、ウイリアムズには引退を撤回させたフェリペ・マッサが再びシートに収まり、メルセデスのリザーブドライバーであるパスカル・ウェーレインはザウバーに落ち着いた。
マルドナドは、競争力のあるシートに戻ることしか興味が無かったので、ザウバーを追い求めることではなく、ロズベルグ後任の可能性に興味を引き付けられたと語った。
「僕はそれらのオプションを評価した。適切なプロプログラムに参加することについて、まだすべての可能性を検討中だ。当然F1は興味のあるカテゴリーのひとつだよ」とマルドナド。
「僕は復帰のチャンスがあったけど、妥当な条件で戻りたかっただけ。前回経験したことの様にはならないようにね」
「ロズベルグが引退した後、まるでドミノのようだった。僕にも良いチャンスがあったけど、良い展開にはならなかった」
「ザウバーに行く可能性もあったんだ。ザウバーは良いチームで多くの経験もあるが、困難な時期もあった」
「僕らは最終的に、どちらも満足のいく条件ではないとの結論に至った」
「ザウバーだけではなく、他多くのF1チームにとって困難な時期だった。なぜなら、彼らの選択は経済的な理由によって決定されていたからだ」
最近では、マルドナドにKVレーシングからインディカーの参戦の打診があったが、チームに競争力があると確信できなければ、彼はそのシートを選択しないだろう。
「僕について多くのうわさを聞いてるよ。だけど、僕からは一切そんなニュースは流していない」と、マルドナド。
「昨年、僕は招待されてインディカーレースに出場した。たぶん、それで僕がインディカーシリーズに参戦すると関連付けたのだろう」
「現時点では、何も具体化されていない。今回のケースも、僕がそのクオリティと、そこで良いシーズンを送るための条件が整っていることを信じられなければ、提案を受け入れるつもりはない」
トップのシングルシーターを放棄する可能性があるかと尋ねられた彼は、次のように語った。
「そうだね。僕は360度全方位のオプションを見てきた。WECとインディカー、それにフォーミュラE。だけど、現時点では何も同意していない」
「正しいチャンスを見つけられるまで、僕は静かにしているよ」
「もちろん、F1サーキットに戻りたいけど、正しく評価できるときだけだ」