オーストラリアを代表するツーリングカー選手権であるVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカー・シリーズで、昨年最終戦にドライバーズとチームの両タイトルを獲得した『レッドブル・レーシング・オーストラリア』が、2017年シーズンに向けホールデン・コモドアVFのニューカラーリングを披露した。
1月19日にオーストラリア・メルボルンにあるGMホールデンの本社で開催されたラウンチイベントには、これまで6度のドライバーズタイトル獲得経験を持つジェイミー・ウィンカップと、昨年王者のシェーン-バン・ギズバーゲン(SVG)の両エースが登場。ふたりの手によって、ニューマシンのアンベイルが行われた。
今季からGMホールデン本社のワークスサポートを得ることとなったトリプルエイト・レースエンジニアリングの運営する『レッドブル・ホールデン・レーシング』だが、ディフェンディングチャンピオンとして挑むSVGは、タイトル防衛に向け「今季はチームにとって大きな変化の年になるが、それを含めてとてもエキサイティングなものになりそうだ」と語った。
「オーストラリアのツーリングカーの歴史において、ホールデンの名前が持つ響きは格別だ。そのホールデンのワークスドライバーともなれば特別な存在であることは、誰もが知っている。レッドブルとトリプルエイトのコラボも、非常に良い組み合わせだと思う」
「今季のマシンカラーもすごく気に入っている。チームにとっても新鮮なイメージをもたらすはずだし、トラックでマシンを見るのが楽しみだよ」
一方、シリーズを代表するドライバーとしてキャリアを重ねてきたウィンカップも、チームメイトの言葉に同意しつつ、自身7度目の王座獲得に意欲をみせた。
「今日は発表会の雰囲気と新しいマシンカラーリングを見て、気分が上がったよ」と、ウィンカップ。
「ホールデンとレッドブルという強力な2社から支援を得られるのは心強い。シリーズに新たな時代をもたらしてくれるはずだし、僕らにとっても今後の開発において大いに勇気付けられる」
レッドブル・オーストラリアのマネージング・ディレクター、ジェイソン・サージェントは、2019年シーズンの終わりまでチームへの継続的な支援を確約し、チームの成功を信じているとコメントした。
「成功のためのレシピはないけれど、その方程式を探したい」
「我々は、このチームが大好きで、スーパーカーシリーズが大好きで、ファンが大好きで、その組み合わせによって、少なくとも3年間は彼らの一部になることができ、うれしく思う」
トリプルエイトは、このホールデンとレッドブルの2社に並んで新たにXフォースとTWスティールをパートナーに迎え、イベコとオクタン・イベンツのロゴは、昨年より大きくあしらわれている。
2017年シーズンのVASCは、2月末の合同テストを経て、3月2~5日にアデレードで開催される『クリップサル500』で開幕。そのシーズンと並行してチームとGMホールデンは、新型となる18年型コモドアVFの開発作業も進めていく、としている。