Q&AサイトのYahoo!知恵袋に、こんな相談が寄せられています。昨年末に相談者さんの会社で忘年会を開いたところ、当日になって取引先の下請け業者から「体調不良で欠席する」と連絡がありました。
しかし急なキャンセルだったので、不参加者分の「キャンセル料」が発生する事態に。その分を所長の判断で1人1000円程度ずつ、社員全員が割り勘で負担することになったのだそうです。(ライター:Makiko.N)
「キャンセルした人が負担するのが筋」なのか
これを聞いた相談者さんは納得できず、「それはおかしい。キャンセルした人に負担させるのが筋では?」と主張しました。しかし所長は、
「事前にキャンセル料がかかると伝えていなかったので無理」
との返答。職場の同僚たちにもそれで納得がいくのかと確認したところ、誰もが「仕方がない」と諦めていたそうです。
相談者さんは、いつまでも自分だけがゴネるわけにもいかず、しぶしぶ了承しましたが、やはり納得がいきません。「どうするのが正しいのか、皆さんの意見を伺いたい」と言っています。
取引先を呼ぶ会社の忘年会は、もはや仕事です。それなのにキャンセルした取引先の分まで、社員が個人負担しなきゃならないなんて――。この相談には、回答者からも「おかしい」という声が相次いでいます。
「キャンセルした人の分を、会社の人で負担するのは変ですね。しかも相手は下請け業者。だったらキャンセルした人に負担してもらうのが筋だと思います」(chaoparaさん)
「ちゃんと(下請業者に)話をすれば、請求することは変じゃないと思う」(akkina0915さん)
会費制の「忘年会のホスト」は誰?
その一方で、下請けといえども取引先に請求するのは好ましくないという指摘も。
「会社としては、キャンセル料程度で信頼関係を失いたくないでしょう。どんな小さな下請け業者でも大切な取引先なので、失うと会社としての基盤が傾く場合があります」(pnj_1818さん)
わずかな金額でも、請求すればどんな噂が立つか分かりません。「ケチな会社」というイメージが広まれば、今後の取引にも影響しないとも限りません。「下請け業者にとっては、会社側が忘年会のホストなのでは?」という意見もありました。
それでは、今回のような「キャンセル料金」は、誰が負担すればいいのか。
「主催者が会社なら会社が払うべきですし、仮に所長さんなら所長さんが払うべきですね」(pnj _1818さん)
とはいえ、所長個人にキャンセル料を負担させるのも酷な気がします。そもそも会社主催の慰労会であれば、全員分を会社負担としてもおかしくありません。そのあたりが曖昧なのであれば、解決策も曖昧にせざるを得ないのでしょうか……。
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