1月21日、競技3日目を迎えた世界ラリー選手権(WRC)第1戦モンテカルロ。18年ぶりのシリーズ復帰初戦に挑んでいるTOYOTA GAZOO Racingは、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が表彰台圏内の総合3番手につけた。
SS9~13の5SSが行われたデイ3は、フランス・ギャップの南側で実施。走行距離121.39kmで争われた。この日もギャップは天候に恵まれたものの、コース上は雪やアイスバーン、ウエット面が入り交じるトリッキーなコンディションとなった。
総合4番手につけていたラトバラはSS10でステージ4位、SS11でステージ3位を獲得するなど好調を維持。総合首位だったティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)がクラッシュにより脱落したことも重なり、表彰台圏内の総合3番手までポジションを上げた。
前日、コース中の木に接触しマシンダメージによりデイリタイアしていたユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)は、メカニックの手によりマシン修復を完了。デイ3の競技に参加した。
総合23番手からのスタートとなったハンニネンは着実に順位を挽回。最終SS13ではタイヤのパンクに見舞われたものの、総合16番手で走行を終えている。
チーム代表のトミ・マキネンは「ヤリ-マティ(・ラトバラ)とユホ(・ハンニネン)の、デイ3までのパフォーマンスには良い意味で驚いている」と語る。
「これほどの速さを示すことができるとは、正直思っていなかったよ。ただ、今日もヤリ-マティのマシンには小さな電気系のトラブルが発生し、集中力を乱してしまったことは申し訳なく思っている」
「また、再出走を果たしたユホもよく頑張ってくれたと思う。ラリー・モンテカルロは残り1日。明日のSSは約50kmの走行距離と短いけれど、気を緩めず最後までしっかり戦い抜きたい」
総合3番手に浮上したラトバラも「ここまでラリー・モンテカルロをとても楽しんでいるけれど、最後まで集中力を保ち続け明日のフィニッシュを迎えたいと思う」と意気込みをみせた。
ラリー・モンテカルロ最終日の現地21日は、モナコ北部の山中を舞台に計4SSで争われる。1日を通して、マシンの整備を行うサービスが設定されていないため、各ドライバーはより一層の注意が求められる。