ハースに加入したケビン・マグヌッセンは、今までに所属したF1チームから仕事への意欲について注意を受けたことはないと語った。
マグヌッセンは、2016年末で1シーズンを過ごしたルノーと袂を分かつことになったが、ルノーのマネジングディレクターのシリル・アビテブールがフランスのメディアに対して、マグヌッセンは規律とコミットメントが欠けていると話したという。
ルノーと、マグヌッセンが2014年にレース参戦したマクラーレンの情報筋は、彼の仕事に対する意欲を疑問視している。
見解を求められてマグヌッセンは次のように答えた。「そういう話を耳にしたことはあるけれど、チームから言われたことは一度もない」
「色々なことがうまくいっていない奴が、プレスに何かを吹き込んで、それがチーム全体の公式見解ということになってしまうことが時々あるんだよ」
「たかがひとりの人間の言ったことだから、真剣に取ることはない」
2014年のマクラーレンでのデビューシーズンの後、フェルナンド・アロンソのチーム加入にともなって残りひとつとなったシート争いで、マグヌッセンはジェンソン・バトンに負けてしまった。
マグヌッセンはマクラーレンのリザーブドライバーとして1シーズンを過ごした。2016年にはスポンサーを失ったパストール・マルドナドの後任として、土壇場でルノーと契約することができた。
ルノーが2017年のドライバー選択が長引いたことで、マグヌッセンはハースに移籍することを決め、ルノーはジョリオン・パーマーを留保し、パートナーとしてニコ・ヒュルケンベルグと契約した。
「僕はついていなかった」とマクラーレンとルノーに1シーズンずつしか在籍できなかったことについて語った。
「ルノーとはうまくいかなくなり、袂を別つことになった」
「今はより望ましい場所にいるから、この先を楽しみにしている」
「マクラーレンについては、僕はチームと仕事を続けたかったし、チームもそう思っていた。でも上層部の政治的な理由で実現しなかったんだ」
「(ルノーでの出来事とは)違う状況だった」
「今回は僕はハースに入ることを希望して、彼らも僕を欲しがった。だから実現したんだ」
「僕は(ルノーやマクラーレンに対して)何の反感も持っていないよ。F1はタフなビジネスで、こういうことはよくあること。悪い感情など持たないよ」
マグヌッセンはアメリカのチームであるハースと複数年契約を結び、オーナーのジーン・ハースとチーム代表のギュンター・シュタイナーが示した自身への信頼に元気づけられた。
「自分を必要として契約してくれたチームに入るのはまったく違う感じだ。僕が彼らの求める結果をもたらすことができると思ってくれているんだ」と彼は語った。
「とてもやる気になるね。シーズンが始まるのが待ち遠しいよ」
「僕はマクラーレンとは長い付き合いがあったし、彼らはとても早い時期に僕を選んでくれた」
「僕への素晴らしいコミットメントも示してくれた」
「昨年のルノーでは、契約するのがとても遅かった。彼らは当時所属していたパストール・マルドナドがスポンサーを失ってしまったことで契約を解除することにしたんだ。そういうわけで急遽、僕と契約することになった」
「随分違ったストーリーだよね。でも過ぎたことだし今後は、質問は商業的なことではなくパフォーマンスに関することを聞いてほしいね」