世界ラリー選手権(WRC)第1戦モンテカルロは1月20日、SS3~8が行われ、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位をキープ。総合2~3番手にはMスポーツ勢がつけたほか、総合4番手にはヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)がつけている。
■Mスポーツ
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC):デイ2 総合2番手
「タフな1日だったよ。走行順が早めだったこともあって、チャレンジングなコンディションだった」
「(ヘアピンでスタックしたため、)今日の始まりは想像していたものとは違うものだったけれど、午後には状況が好転した」
「午前中は、マシンのセットアップには満足していなかったけど、午後にはいくつかの改善があった。納得いく仕上がりにするには、まだ取り組むべき要素は残っているけど、徐々に進歩していくよ」
「チームは僕たちをとても温かく迎えてくれた。みんなすごく懸命に働いていて、どれだけ彼らが勝ちたがっているか見て取れるんだ」
「だから、その願いを叶えたいし、表彰台に上がることができれば良いスタートになるだろう。明日もこの流れを維持していく」
●オット・タナク(フォード・フィエスタWRC):デイ2 総合3番手
「難しいコンディションのところがあって、トリッキーな1日だった。正直に言えば、今週末、総合2番手というポジションは想像もしていなかった」
「もちろん、テストでマシンの調子は良かったし、まったく自信がなかった訳でもない。ただ、実際にライバルたちと一緒に走らないと、(どれだけ戦えるか)決して判断することはできないんだ」
「今週末は良いリズムを保って走りきる計画で、それは達成できている。(コドライバーの)マーティン(・ヤルベオヤ)とのパートナーシップは上手くいっていて、ふたりともマシンには満足している」
「マシンは、ほぼ僕の望み通りにコントロールできているから、楽しみながら走れているよ。(マシンを)理想通りに仕上げるには、もう少しやるべきことが残っているけれど、スタートとしては問題ない」
■ヒュンダイ/ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC):デイ2 総合首位
「午前中の走行では、快適にマシンを操ることができたよ」
「午後も良いスタートを切れたが、SS7で僕たちのペースノートは、もっと氷や雪があって路面がぬかるんでいる想定だったことが分かった」
「そして最後のステージではエンジンがストールするアクシデントもあった。最高の終わり方ではなかったが、これだけ充分なマージンをもって、ラリーをリードできていることを喜びたいね」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC):デイ2 総合5番手
「誰にとっても難しいコンディションだったが、今日の僕たちはペースが悪かった」
「1日を走りきるために、慎重に走るよう心がけていて、それは達成できた。次の目標は明日以降の改善点をみつけて、最終日に着実にポイントを稼ぐことだよ」
■シトロエン/シトロエン・レーシング
●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC):デイ2 総合38番手
「例年同様、今年のモンテカルロも難しいコンディションだった。いくつかのコーナーは路面が凍結していて、グリップレベルを見極めるのが困難だった」
「(クラッシュした際は)左コーナーで足を取られてしまった。マシンはコーナーの外側へドリフトして、マシンの右側が土手に衝突したんだ」
「このクラッシュでフロントサスペンションアームが破損し、それ以上戦うことができなくなってしまった。僕だけでなくチームもがっかりしている」
「このような始まり方を想定してはいなかった。ここから好成績を望むことはできないけど、C3 WRCへの理解を深めるために、明日以降も戦い続けるよ」
●ステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 WRC):デイ2 総合12番手
「自信をもって、今日のラリーをスタートした。今日のようなコンディションは経験がなく、グリップを得るのに少し苦労してしまった」
「ステージをこなすにつれて、いろいろなことを学んでいった。上位ドライバーたちとのギャップを縮めるために、もう少し安定性とスピードを出さなければいけない。そのためには、スタッド付きタイヤを活用する必要がありそうだね」
●クレイグ・ブリーン(シトロエンDS3 WRC):デイ2 総合6番手
「本当に満足している。正直言って、2017年型WRカーと、ここまで接戦で争えるなんて想像もしていなかった! 総合5番手のポジションは失ったけれど、あまり気にはしていない」
「ラリー・モンテカルロで、こんなに自信を持って走れたのは初めてだ。とてもトリッキーなコンディションで速いタイムを記録できるなんてね。明日も、この調子をキープしたい」
■トヨタ/TOYOTA GAZOO Racing
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC):デイ2 総合4番手
「いくつかマイナートラブルが発生したけれど、1日を戦い抜きサービスパークに戻ってくることができた。SSのコースコンディションは非常に難しく、コースアウトすることなく最後まで走りきれたことに満足しているよ」
「ヤリスWRCは走れば走るほど良くなっていき、今日も大きな進化を果たした。自分たちにとって、今日はとても大切な1日になったと思う」
●ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC):デイ2 総合23番手
「SS5のダウンヒルでブレーキングミスがあり、凍った路面でコントロールを失いマシンを木に当て、サスペンションにダメージを負ってしまった」
「とても残念だけど、ダメージは最小限に留まり、メカニックたちのおかげでヤリスWRCは完全に修復された。明日のデイ3に再出走する予定だよ」
「明日もまた難しいコースが設定されているから、正しいタイヤを選択して、着実に走行したいと思う」