百貨店インバウンドが9カ月ぶりに前年超え、12月は過去2番目の売上に

　12月の全国百貨店のインバウンド売上高が発表され、9カ月ぶりに前年同月を上回る約192億円で過去2番目の売上高を記録した。全国百貨店の売上総額では10カ月連続で前年同月を下回っている。

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　日本百貨店協会が発表した12月の売上高によると、総額は6,942億円余で前年同月比1.7%減。国内市場が改善の傾向をみせながらも同2.0%減に着地した一方、為替の影響でインバウンドが8.3%増となった。インバウンドの単月としては2015年4月の197億円に続く売上高となった。
　2016年の全国百貨店の年間売上高は既存店ベースで前年比2.9%減の5兆9,780億円となり、2年連続の前年割れ。東京地区の年間売上高も同1.8%減の1兆6,013億円で、5年ぶりに前年を割る結果となった。一方でインバウンドの購買者数は年間で同18.5%増の約297万人と拡大しているが、売上高は同5.3%減の1,843億円と前年を割った。