世界ラリー選手権(WRC)第1戦モンテカルロは20日、SS3~8が行われ、TOYOTA GAZOO Racingはヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合4番手につけたものの、ユホ・ハンニネンはクラッシュがあり、デイリタイアとなった。
競技2日目はサービスパークの設けられるフランス・ギャップ北部で計6SS、走行距離160.80kmで争われた。この日のコースはすべてターマック(舗装路)だが、路面コンディションはアイスやスノー、ドライなど刻々と変化するため、グリップレベルの見極めが重要となる。
前日、総合9番手につけていたラトバラは、マイナートラブルがありながらも徐々にペースアップ。最終的に総合4番手で走行を終えた。
一方、表彰台圏内を走行していたハンニネンはSS5でブレーキングミスがあり、木にヒット。左フロントサスペンションにダメージを負ったため、デイリタイアしている。なお、チームはマシンの修復を完了しており、21日の走行には参加する。
「下り勾配のヘアピンだったが、路面が凍っていたんだ」とハンニネン。
「ブレーキングが遅すぎて、木に衝突してしまった。それで左フロントのダンパーが壊れてしまった」
「これまでマシン開発のため、あらゆることに取り組んできたけれど、ライバルと比べて自分たちがどういったポジションにつくのかは見当もつかなったよ」
「今までのところ、マシンのスピードやチームクルーの働きは素晴らしい。チーム全体としても、モチベーションが高まっている」
チームを率いるトミ・マキネンは、ここまでの走行を「予想以上だ」と評価している。
「マシンの仕上がりには自信があったが、ライバルと比較してどうなるかは未知数だった」
「今日の結果には大満足だ。最高の1日だったよ」
また、ハンニネンのクラッシュについては、実戦での経験が不足していることが要因だとも語っている。
「ユホ(・ハンニネン)は素晴らしい走りをしたよ。彼にとって、この戦いは初めての経験であることを忘れてはならない。まったくの未経験なんだ」
「ユホは2015年シーズン以来、ラリーを戦っていないことを忘れてはいけない」