NASCAR王者のカイル・ブッシュとX Games王者のトラビス・パストラーナは、今週末開催されるレース・オブ・チャンピオンズ・マイアミに先駆けて、新しいコースで初めての走行を行った。
F1を始め、世界ラリー選手権(WRC)や世界耐久選手権(WEC)など世界中のカテゴリーからトップドライバーたちが集い、複数の車種で競われるレース・オブ・チャンピオンズの2017年大会が、米メジャーリーグのマイアミ・マーリンズの本拠地であるマーリンズパークで今週末開催される。
アメリカで初めて開催されるこの大会には、F1ワールドチャンピオンのセバスチャン・ベッテルとジェンソン・バトン、それにNASCARチャンピオンであるカート・ブッシュ、それにファン・パブロ・モントーヤ、エリオ・カストロネべス、トニー・カナーン、ライアン・ハンターレイ、それにアレクサンダー・ロッシという5人のインディ500ウイナーなどが参戦する。
彼らはル・マン、ラリークロス、そしてツーリングカーのチャンピオンらとともに、“チャンピオンのなかのチャンピオン”をかけ、同じマシンを駆って自分たちのスキルのみを競い合う。
アメリカ初上陸となる今大会では、大きさの異なるふたつのコーナーが組み合わさった、8の字型のまったく新しいコースレイアウトが採用される。
2017年大会はレース・オブ・チャンピオンズ史上初となる野球場での開催となるため、今までよりも広いコースでさらに目を見張るショーが実現する。ドライバーたちは同じマシンで競い合うため、コンマ数秒しか差がつかないこともしばしばあるのだ。
新しいトラックを初めて走り終えたエクストリームスポーツの伝説的選手であるパストラーナは次のようにコメントした。
「この新しいレイアウトが持つ2つの異なる形状のコーナーが好きだよ。小さい方のコーナーはより速いんだけど、大きい方のコーナーよりも高速でストレートに進入しなくちゃいけないんだ。こういうコースでは非常に僅差のレースになると思うよ」
また同じくこのトラックで試走したNASCAR王者のブッシュは以下のように感想を語った。
「世界各地の異なるカテゴリーの選手たちと競争できるので、楽しくなりそうだ。かなり変わったレイアウトだけど、面白くなりそうだね」
「コースが交差する箇所では混乱したよ。他の人たちは混乱しなければいいけどね」
レース・オブ・チャンピオンズの代表であるフレデリック・ジョンソンはアメリカでの初開催について次のように語った。
「我々は常にレース・オブ・チャンピオンズにおいて革新的であることを目指しており、今回はその最新の例です。アメリカで初開催するにあたり、マイアミ・マーリンズパークのなかに新たなレイアウトの8の字コースを建設しました」
「同じマシンで競い合うので、ドライビングスキルが重視されます。レースはこれまで同様、最後まで接戦でしょう。今週末マイアミの皆さんの声援で、世界最高のドライバーたちは各々の限界に迫るレースを繰り広げてくれるはずです」