世界ラリー選手権(WRC)に参戦するヒュンダイは、第1戦モンテカルロのSS1で観客を巻き込む事故を起こしたヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)を棄権させると発表した。
パッドンのドライブするi20クーペWRCはSS1終盤で、路面が凍結していた左コーナーを曲がりきれず横転。このクラッシュに巻き込まれた観客が死亡する事故を起こしていた。
なお、マシンの損傷は大きくなく、通常であれば競技に復活していたとみられる。
死亡事故を受けて、チームは金曜の走行開始前に声明を発表。パッドンを競技に参加させないと明かした。
チーム代表のミシェル・ナンダンは「木曜日の走行で、事故に巻き込んでしまったファンのことを思い、悲しみに暮れている」とコメントしている。
「被害者に敬意を表して、カーナンバー4のマシンとドライバー、コドライバー(ヘイデン・パッドンとジョン・ケナード)を今週末のラリーから棄権させることにした」
「事故に巻き込まれたすべての方々に、心からお悔やみを申しあげる」
また、パッドンは凍結した路面でコントロールを失ったことがクラッシュの原因だと述べている。
「SS1の終盤で、アイスバーンに足をとられた。その結果、マシンが横滑りしてしまい、どうすることもできなかった」
「今日の事故で、心から悲しみに暮れている。僕の心は亡くなった人の家族や友人とともにある」
「また、マシンに大きなダメージはなかったが、ここまで懸命に努力をしてきたチームスタッフには申し訳なく思っている」