19日、モナコでのセレモニアルスタートで開幕した世界ラリー選手権(WRC)第1戦モンテカルロ。この日はSS1~2が行われ、TOYOTA GAZOO Racingはユホ・ハンニネンが総合3番手、ヤリ-マティ・ラトバラが総合9番手につけた。
セレモニアルスタートスタートはサービスパークのあるフランス・ギャップから300km以上離れたモナコ・カジノ広場で開催。2台のトヨタ・ヤリスWRCは大勢のファンから声援を受けながら、スタート台に姿を現した後、フランス山中のオープニングステージへと向かう。
しかし、SS1では観客が犠牲となるアクシデントが発生したため、走行がキャンセル。そのため、その後に行われたSS2が実質的なオープニングステージとなった。
このステージでは、ラトバラよりソフト寄りのタイヤを選択したハンニネンが好走。タイヤが路面コンディションにマッチしたこともあり、ステージ3位でフィニッシュ。総合でも3番手につけた。
一方のラトバラは、2SSを走りきる想定でハード寄りのコンパウンドで臨んだこともありステージ9位。総合9位で走行を終えた。
チーム代表のトミ・マキネンは「ラリーはまだ始まったばかりだが、今日の結果には満足している」とチームの初走行を評価する。
「まず初めに、TOYOTA GAZOO Racingを代表して、SS1のアクシデントで亡くなった方に心からのお悔やみを申し上げる」
「ユホ(・ハンニネン)がラリー・モンテカルロに最後に出場したのは2年以上前。しかし、彼はSS2で3番手タイムを刻むなど素晴らしい走りをみせた」
「ヤリ-マティ(・ラトバラ)は、2本のSSを走る前提でユホよりも硬めのタイヤを装着していたが、SS2終盤のスプリットタイム(区間タイム)はとても速く、明日以降の活躍に期待がもてるよ」
現地20日はSS3~8の6SSが行われる予定。この日のステージはギャップ北部にある山岳地帯が中心で、コース上には雪やアイスバーンが多く予想される。走行距離は160.80km、総走行距離は333.38kmだ。