エド・カーペンター・レーシングからインディカーにフル参戦するJR.ヒルデブランドは、サインをしてくれたチームに応えるためにも“緊迫している状態”だと感じているようだ。
2010年にインディカーデビューを果たしたヒルデブランド。初めて挑んだインディ500では、最終コーナーでクラッシュを喫し優勝を逃すなどインパクトのある走りを披露していた。
2013年にパンサー・レーシングの撤退に伴い、レギュラーシートを失ったヒルデブランドは、エド・カーペンター・レーシングからインディ500やインディグランプリにスポット参戦し、3年連続でトップ10入りという結果を残している。
ヒルデブランドは、エースドライバーだったジョセフ・ニューガーデンがチーム・ペンスキーへと移籍し、その代わりにエド・カーペンター・レーシングのレギュラーシートを獲得。さらに、昨年までアウディ・スポーツで世界耐久選手権を戦っていたジャスティン・テイラーが新しく彼のエンジニアに就任することとなった。
「素晴らしい機会に恵まれて本当に楽しみにしているよ。フルタイム参戦からシートを失うと多くのドライバーが戻ってくる機会を得ることができない。だから、チームが正しい行動をして、正しい方向へと進んでいることを示さなければならなく、僕にとっては緊迫した状態なんだ」
「けど、素晴らしい状況にいることをわかっているので気分はいいよ。ここ数年間、高いレベルで成功を収めているチームだからね」
「ECR(エド・カーペンター・レーシング)は、僕にとって親しいチームだ。エンジニアには新しい血も入って大きな違いがあるけど、本当にここで働けることに興奮しているよ」とヒルデブランド。
2012年以来のフル参戦に挑むヒルデブランドは、精神的にも余裕ができると語る。
「インディ500でのレースを振り返ると、ここ数年は慎重さがあったんだ。今シーズンの唯一のイベントだということをわかっていたからね。だからフィニッシュすることに重きを置いていた。フルタイムでレースをするときは、クルマにも余裕ができるし、リスクを負って挑める場所もあるだろうね」