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MotoGP:ヤマハ代表「今年もエキサイティングなシーズンになると確信」

2017年01月20日 11:42  AUTOSPORT web

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モビスター・ヤマハ体制発表 M・ビニャーレス(左)、V.ロッシ(右)
2017年1月19日、モビスター・ヤマハMotoGPがスペインのマドリードにあるテレフォニカの本社で、世界中のレース・ファンに向けて、2017年シーズンの新しいチーム・カラーを発表した。

 2017年のモビスター・ヤマハMotoGPは、エースのバレンティーノ・ロッシが継続、マーベリック・ビニャーレスがチームメイトとして加わった。

 発表会では2017年カラーのYZR-M1がお披露目され、モビスターの新しいロゴのほかに、「Blue Core(“走りの楽しさ”と“燃費・環境性能”を両立するヤマハの新世代エンジン)」のロゴが、新たなデザインとして加えられ、より深みを増したヤマハ・ブルーとともにシックな仕上がりになっている。

 モビスター・ヤマハMotoGPの新しいロゴは、モビスターの「M」がより際立つものとなっており、2017年型「YZR-M1」のカラーリングにも反映されている。フェアリングの両サイドおよびマシンのフロント部分に、この新しいモビスターのロゴがデザインされている。

「冬休みが終わって、チームが新しいシーズンのスタートを発表するのは非常にエキサイティングなことです。ライダーやチームだけでなく、ファンのみんなもいつも楽しみにしてくれています」

「僕自身も新しいシーズンのスタートが、本当にうれしい。マシンが恋しくて仕方ありませんでした!」

「セパンで行われるテストはとても楽しみです。きっといいアイディアが浮かぶと思いますし、なにより2017年の新しいカラーリングのマシンを初めてコースに連れ出すことができるのですから」

「今年も、競争力を高めて毎回、優勝を目指して戦っていきます。今年は新しく、非常に強力なチームメイトを迎え、一緒にたくさんの楽しい経験ができると信じています」とロッシ。

「バレンシアとマレーシアでテストを終え、マシンを降りたあとの気分は最高でした。モビスター・ヤマハMotoGPは100%のレベルにあり、自分が希望していたレベルにあると感じられました」

「すぐにでも上位で戦えるとわかったので、チームの全員が開幕を待ちきれないほど楽しみにしています。今日、とても美しいニュー・マシンを見て、今すぐ乗りたいと思いました」

「子どものころ、M1に乗るバレンティーノをテレビで観ていましたが、今は僕がチームの一員としてここにいます。まさに夢が現実になりました! とてもうれしくて、全力で挑みます」

「ヤマハ、モビスター、そしてもちろん、チームに心から感謝しています。彼らが温かく迎えてくれたおかげで、素晴らしいシーズンのスタートを迎えることができました」

「まるで家族のような感覚に、正直なところとてもびっくりしています。外から見たら非常に厳しいプロフェッショナルなチームですが、中に入ってみると信じられないくらいに居心地がいいんです」

「僕らをサポートしてくれるみんなに感謝しています。今年はいい年になりそうです!」とビニャーレス。

 また、ヤマハ・モーター・レーシング、マネージングダイレクターのリン・ジャービスは、「この3年間、我々チームは常に高い競争力をアピールし、モビスターとのパートナーシップを通じてコースの内外で大きな成果をおさめてきました」

「モビスターとヤマハはいずれも、MotoGP世界選手権で長い歴史を持つブランドであり、両者のコラボレーションが年を追うごとに、より強力なものへと成長していることを誇りに思っています」

「それゆえ、2017年型YZR-M1をお披露目するにあたり、モビスターの本拠地、マドリードのDistrito Telefonicaほど適した場所はないと考えます」

「新型マシンのフェアリングには、より鮮明なライン、より深いブルー、そして非常に強いモビスターのブランド性がデザインされました。また、同時に発表されたモビスター・ヤマハMotoGPのロゴも、両社のパートナーシップを象徴するものとなっています」

「我々は今日、2017シーズンを正式にスタートし、新しいライダーとともに次の段階へと進み始めます。それは新たな始まりです。だからこそモビスターのスローガンである“We Choose to Make History”は、この場に最もふさわしく、我々がその信念に沿って努力していくべきものなのです」

「新たに迎えたマーベリック・ビニャーレスは、MotoGP初タイトルを狙っています。そしてバレンティーノ・ロッシもまた、10回目のチャンピオン獲得を視野に見据えているのです」

「ふたりとも、それぞれの目標に向かって貪欲に勝利を目指し、そのなかで多くの見ごたえあるトップ・バトルを展開することになるでしょう」

「彼らの熱意、そしてエンジニアやチーム・スタッフの献身があれば、今シーズンもまた、非常に競争力の高いチームとしてエキサイティングなシーズンを送ることができると確信しています」と語った。

 さらに、チームはヤマハのbL UcRUプログラムへのサポートを発表。

 bLU cRUプログラムは、青い車体で、レースを楽しむ、レースを愛する、若いライダーたちの才能を伸ばすため、その機会とモチベーションを安全性と専門的な環境とともに提供するもので、ロッシとビニャーレスは、このアンバサダーを務め、エントリークラスのライダーたちの手本としての役割を担う。

 ヤマハのエンジニアたちはオフシーズンを通じてマシン開発に取り組んでおり、1月30日から始まるセパンテストでは、ロッシとビニャーレスがマシンのさらなるチューンアップを進め、チーム一丸となって、MotoGPチャンピオン奪還を目指す。