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米倉涼子がブロードウェイで再び主演、ミュージカル『シカゴ』

2017年01月20日 11:22  CINRA.NET

CINRA.NET

ブロードウェイミュージカル『シカゴ』ビジュアル
米倉涼子が7月3日からアメリカ・ニューヨークのブロードウェイ・アンバサダー劇場で上演されるミュージカル『シカゴ』に主演することがわかった。

2012年に『シカゴ』に主演し、日本人女優としてはナンシー梅木以来、54年ぶりにブロードウェイで主演を飾った米倉涼子。欲望のためには手段を選ばない小悪魔のような主人公ロキシー・ハートを演じた。今回の公演は、2012年以降「いつでも米倉に戻ってきてほしい」とラブコールを送っていた『シカゴ』のプロデューサーから正式なオファーがあり、実現したという。

昨年に『シカゴ』のエグゼクティブプロデューサーであるバリー・ワイズラーは米倉について「日本語と英語でこの役を演じることができ、彼女の才能は国境と言語を超越します。驚くべき女優を、この20周年のアニバーサリー・イヤーに迎えることは私たちにとって大きな誇りです!気がはやいですが、『涼子、お帰りなさい。』」とコメント。なお同公演は8月2日から東京・渋谷の東急シアターオーブでも上演される。

『シカゴ』はこれまでに『トニー賞』『オリヴィエ賞』『グラミー賞』など数多くの賞を受賞してきたミュージカル。禁酒法時代のアメリカ・シカゴを舞台に、不倫相手を殺害した罪で起訴されたロキシーが、弁護士やメディアを利用してスターの座を掴もうとする様が描かれる。ブロードウェイでは昨年に20周年を迎えた。

■米倉涼子のコメント
20周年という節目の年に、CHICAGOに再挑戦できること、とても光栄です。
CHICAGOを初めて観た時から、音楽・衣装・ダンス全ての虜になり、そこから始まり、2008年にこの作品の初舞台を踏ませて頂きました。私の女優人生においてとても大切な作品で、この作品と出逢えたことは運命だと思っています。5年というブランクに不安もありますが、それ以上にロキシーをもう1度演じることの出来る喜びで胸がいっぱいです!歳を重ねたことでまた違った世界観を表現できるのではないかと今から楽しみです。沢山の方々に楽しんで頂きたいので、自分にも悔いのないよう全力で挑みます!

■バリー・ワイズラー(『シカゴ』エグゼクティブプロデューサー)のコメント
愛と努力、そして類稀なる才能を注いでくれている涼子が、ブロードウェイに戻ってくれることは、この上ない喜びです。初演から20年を迎え、『シカゴ』は円熟したエンターテインメントをブロードウェイ、そして全世界の人々に発信する場となりました。『シカゴ』はアメリカ作品のミュージカルでブロードウェイ最長のロングラン記録を持ち、世界では34か国、473都市、12言語で上演されています。2012年のブロードウェイ・デビューから5年が経ち、女優、そして女性として経験を積んだ涼子を客席から観ることが今から楽しみです。ロキシーは、脚本上は「アメリカ国籍の白人女性」ですが、私たちはアフリカ系アメリカ人、メキシコ人の女優らを起用し、人種の壁を壊してきました。その中でも涼子が「アメリカ国籍のアジア系女性」としてロキシーを演じたことは画期的な出来事です。今年、新しい局面を迎えるアメリカにとって、彼女の演技は、観客のみならず、ブロードウェイの演劇界に革新を与えてくれるでしょう。なぜなら涼子は、このショーの普遍的な魅力と世界的展開を実現させた生きた証です。日本語と英語でこの役を演じることができ、彼女の才能は国境と言語を超越します。驚くべき女優を、この20周年のアニバーサリー・イヤーに迎えることは私たちにとって大きな誇りです!気がはやいですが、「涼子、お帰りなさい。」