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ウイリアムズ副代表が語るボッタスへの感謝「彼の恩に報いるときが来た」

2017年01月20日 11:01  AUTOSPORT web

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7年間在籍したウイリアムズを離れるボッタス
ウイリアムズF1チームの副代表であるクレア・ウイリアムズは、バルテリ・ボッタスがメルセデスに移籍したことで、チーム全員の心にぽっかりと穴が空いてしまったと感じている。 

 チームはボッタスと結んでいた今シーズンの契約を解除し、それに続くかたちで彼がニコ・ロズベルグの後任としてメルセデスに移籍したことを発表した。

 2010年にテストドライバーとしてウイリアムズに加入したボッタスは、この年のフリー走行に15回出走し、2年後の2013年にレースデビューを飾るなど、計7年間チームに在籍した。

「彼と共に長い時間を過ごしました。ウイリアムズの誰もが彼の成功を祈っています」クレアはそう語った。

「彼がいなくなったことで、まるで心に穴が空いたようです。ですが、F1では人の動きが激しいのです」

「彼が去ってしまうことに対してウイリアムズの誰も嘆くことはないでしょう。この決定がチームの健全性のために下されたものだとわかっていますからね」


「チームとバルテリにとって適切なことでした」

「彼の前に立ちふさがったとしても、それはバルテリがチームにもたらしてくれたものに対する尊重にはなりません」

「それに、私たちのためにレースするモチベーションのないドライバーはほしくありません」

 2015年にはフェラーリがボッタスに対して興味を示したものの、それを払いのけたウイリアムズは彼との契約を2017年まで延長していた。

 クレアは、この決断はボッタスの忠誠心に対するお返しだと語る。

「フェラーリが彼に興味を示したとき、彼は移籍せずに私たちと共にいることを選んだのです」

「そして今、彼の恩に報いるときが来ました」

「チームとしては残念に思いますが、ここにいる誰もが彼の成功を願い、子どもの頃からの夢を叶えることを祈っています」


 前所属先のフェラーリではフェルナンド・アロンソのチームメイトとして4年間に渡る厳しいシーズンを過ごしたマッサだが、ウイリアムズ加入後には再び輝きを見せた。

 クレアはまた、2014年にマッサが加入後、チームに果たしてくれた役割に感謝しており、今回の復帰も同様の影響を与えるだろうと信じている。

「フェリペの決断には胸を打たれました。私たち全員が、彼の去り際がどれだけ感動的なものだったのかを見届けたのです」

「彼はレースをやめたくないと言っていました。彼のDNAなのです。だから再びF1でレースができることを喜んでいると思いますよ」

「彼が引退を撤回し、我々を助けてくれたことに感謝しています。これはフェリペと私たちの関係を示しており、彼がチームにとってどれだけ大きな存在かを象徴しています」

「2014年にウイリアムズに加入したときに彼は再び輝きを取り戻しましたが、同じことをもう一度成し遂げようとしています」

「彼はこの冬ずっとジムでトレーニングに取り組んできました」

「フェリペにやる気がないと思っている人がいれば、それは間違いですよ」