イギリス出身の伝説的デザイナーであるエイドリアン・レイナードは、LMP1における空力開発の自由度の高さゆえ、ジネッタの2018年FIA世界耐久選手権(WEC)参戦計画に加わることを決めたいう。
2017年1月初め、レイナードはジネッタが開発する新型LMP1マシンの空力開発を率いることを、オートリサーチセンターを通じて発表した。
65歳のレイナードは、LMP1がイノベーションの余地をまだ残している数少ないカテゴリーのひとつだと説明した。
「デザインの観点で言えば、LMP1はモータースポーツ界で自由な仕事ができる最後の砦のひとつだ」とレイナード。
「イノベーションのための十分な余地が残されている点が気に入った。たとえ私がボクスホール・ロータスとのワンメイクフォーミュラカー(1988年に導入)で評価を得ているとしてもね」
「我々が実力以上のことを成し遂げられるかもしれないと思うと、わくわくするよ」
LMP1のプライベータークラスで2017年から段階的に実施される新ルールでは、空力規則に自由が設けられる。これには独立チームのマシンをワークスチームのLMP1-Hに近づける狙いがある。
通称LMP1-Lと呼ばれるクラスに導入される新しい規則では、2017年に、より効率的なリヤウイングとより大きなカナードの装着が許されている。その一方で、2018年にはドラッグリダクションシステム(DRS)の導入が計画されている。
ジネッタは新規、既存のチームと連携し、WECとル・マン24時間耐久レースの両方にプライベーターとして参戦する取り組みを進めていく計画だ。