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F1シート模索中のマルドナド、インディカーのロード/ストリート戦に参戦か

2017年01月19日 12:12  AUTOSPORT web

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インディカー・アイオワ戦に訪れた際、インディカーへの興味を語ったマルドナド
ベネズエラ人初のF1ウイナーであるパストール・マルドナドが、インディカー・シリーズに参戦しているKVSHレーシングと交渉していることが明らかとなった。

 2010年にGP2チャンピオンを獲得し、2011年にウイリアムズからF1デビューを果たしたマルドナド。翌年のスペインGPでは、初優勝を遂げるなど活躍し、2014年にはロータスに移籍。2016年もロータスと契約しF1に参戦する予定だったが、チームはルノーに買収され、スポンサーマネーを集められなかったマルドナドは2016年のF1参戦を休止すると発表していた。

 2017年もF1のシートを獲得することを目標としていたマルドナドだが、1年以上レース参戦はなく、今季はF1とインディカーの両方のオプションを探しているようだ。

 2016年のインディカー・アイオワ戦にゲストとして訪れたマルドナド。アイオワのショートオーバルを見て「強烈だ」と印象を語り、インディカー参戦が自身の長期的プランに入っていることを話していた。

「いつかインディカーに参戦するとなると、僕のキャリアは鮮やかなものになるね。15年もの間、僕はF1を愛し続けてヨーロッパのトップレベルで走ってきたんだ。たくさんあるシナリオの中から、どれを開けるはまだわからない」

「F1復帰に向けて動いているが、(ヨーロッパは)経済的に不安定な日々が続いていて、それがチーム間の激しいレベルの差を生んでしまっている。復帰するなら常にポイント争いができるチームがいいね。F1でいいシートを見つけられなかったら、インディカー参戦もオプションとして検討するよ」とマルドナド。

 2017年のF1シート獲得が難しくなり、今はKVSHからロード/ストリートコースへのインディカー参戦を考えているようだ。

 昨年まではセバスチャン・ブルデーがドライブしていたKVSH。ブルデーはデイル・コイン・レーシングに移籍を発表し、チームは未だ新たなドライバーを発表していない。2017年のインディカーで、現在残されているレギュラーシートはKVSHが最後だろう。

 イギリスの名門チーム・カーリンがKVSHと提携しインディカーに参戦すると噂されているが、カーリンのオーナーであるトレバー・カーリンはその可能性を疑っている。KVSHの資材はまだインディアナポリスのチーム拠点にあり、売りにも出されていないからだ。

 しかし、チームメンバー3人を除いて全員が離脱しており、共同オーナーのケビン・カルクホーフェンがマルドナドとの契約を結ばなくても、チームは売りに出されるだろう。