世界ラリー選手権(WRC)第1戦モンテカルロは18日、本格的な競技スタートに向けたシェイクダウンが行われ、セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)がトップタイムをマークした。トヨタのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は4番手タイムを記録している。
ラリー・モンテカルロのシェイクダウンはフランス・ギャップから約10km離れたシェイクダウンコースで実施。全長3.35kmのコースは雪と氷に覆われ、滑りやすい路面コンディションとなった。
このシェイクダウンでトップタイムを記録したのは4年連続WRCチャンピオンのオジエ、2番手以下を4秒以上引き離すタイムを記録した。
「走り出しとしては順調だ。ただ、この結果だけですべてを判断することはできない」とオジエ。
「どのドライバーも違うタイヤ選択をしているし、なかには本番に向けてタイヤを温存している者もいたからね」
「事前にテストができたのは2日間だけだったから、僕自身も準備万端とは言い切れない。それでもベストは尽くしていくよ」
「今年のラリー・モンテカルロも難しい戦いになることは間違いない。路面は滑りやすく、トリッキーだからね。ただ、今のところコンディションに合ったタイヤを選べている。週末も、この流れを維持したい」
シェイクダウン2番手タイムはWRC2を戦うアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアR5)が記録。3番手にオジエのチームメイトであるオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)がつけた。
トヨタのエースドライバー、ラトバラはオジエと7.1秒差の4番手。なお、チームは本番に向けてタイヤを温存するべく、スタッドなしスノータイヤでシェイクダウンに臨んでいる。
また、シトロエン勢もライバルとは異なり、ソフトコンパウンドのドライタイヤでシェイクダウンを行った。
現地19日にはセレモニアルスタート後、フランス山中でSS1~2が行われ、シーズンがスタートする。SS1~2の走行距離は46.74km、総走行距離は286.46kmだ。