リバティ・メディアのF1買収が、株主およびFIAから承認された。これにより同社は買収手続き完了に一歩近づいた。
F1の主要株主であるCVCキャピタル・パートナーズが率いる売主コンソーシアムから株式を購入することで、リバティ・メディアはF1の大株主になる見込みだ。昨年12月には、リバティ・メディアはF1買収に関連した新発行株式の購入予約で投資家から15億5,000万ドル(約1,700億円)を調達したと発表した。
この取り引きを完了するには3つの条件を満たす必要があり、契約に関して独占禁止法規制当局から必要とされるすべての承認を得たことですでにひとつめはクリアしていた。残るふたつはリバティの株主からの承認を得ることと、FIAから承認されることだったが、これを今週、達成したことが明らかになった。
火曜に開かれた臨時株主総会で、株主たちは買収を承認した。さらに水曜にはFIA世界モータースポーツ評議会の臨時会合が行われ、リバティ・メディアが契約の詳細について説明した後、全会一致でこれが承認された。
FIAは、リバティ・メディアがF1の親会社デルタ・トプコの株式を100パーセント取得し、支配権を得ること、FIAが所有しているデルタ・トプコの株式1パーセントも他株主と同一条件で譲渡することを発表した。
リバティは2017年の第1 四半期中に、すべての手続きが終了することを期待している。