マクラーレン・ホンダF1チームが、今年マシンのカラーリングを一新する見込みであることが分かった。2017年型マシンはオレンジを取り入れたものになるという推測が高まってきている。
長年マクラーレンを支えてきたロン・デニスが昨年11月にマクラーレン・テクノロジー・グループの会長およびCEOの座から退き、チームは新しい時代に向かっており、新エグゼクティブディレクターに就任したザック・ブラウンはチームを上位に復活させようとしている。
F1におけるスポンサーシップとマーケティングの第一人者として知られているブラウンは、これからのマクラーレンはいくつかの面において違うやり方をしていくことを明確にしており、それにはマシンの外見を一新することも含まれているようだ。
先週末に行われたイギリスのモータースポーツイベント「オートスポーツ・インターナショナル」で、ブラウンはチームの2017年のカラーリングが決まったと述べ、マシンのビジュアルに変更があることをほのめかした。
「マクラーレンのスタッフたちにはすでに見せてある。我々は自分たちの未来に非常に興奮しているよ」と彼は語った。
「マシンのカラーリングを決めたばかりだ。仕上がったマシンを見たら、技術面にもビジュアル面にもファンたちは興奮するだろう」
チームが新車発表日を伝えるツイートでオレンジを使用したことで、2017年マシンのカラーにオレンジが取り入れられるのではないかといううわさが加速している。
マクラーレンは1968年から1971年までF1でオレンジのカラーリングを使用、同時期のCan-Amマシンにも同様のカラーを取り入れていた。その後もチームは、1997年、1998年、2006年のF1プレシーズンテストで、オレンジのカラーを施したマシンを走らせている。
情報筋によると、マクラーレンは2017年にはマシンカラーにその有名なオレンジを復活させるかもしれないということだ。
チームはプランについて新車発表が行われる2月24日までは沈黙を守る意向であり、マシン全体がオレンジカラーに染まるのか、部分的に使用されるのかも定かではない。
2015年、マクラーレンとホンダのパートナーシップが復活した際に、かつての赤と白のカラーに変わるのではないかという話もあったが、結局1997年から使用されてきたクロームとダークグレーが維持され、その後、第5戦スペインGPから黒と赤のデザインに切り替えられた。
当時マクラーレンのボスだったデニスは、2015年シーズンを前に、見た目がいいというだけで求める声に従ってカラーリングを変える必要はないと語っていた。
「チームの内部でも(カラーリングについて)同じ議論があった。誰もが、『オレンジにしよう。マクラーレンがかつて使った色だから』と言うんだ」と彼は語った。
「だから私はこう言う。『そのとおり。それはマクラーレンのかつてのカラーだ。なぜ昔に戻りたがるんだ?』とね」
「それではどうするか。見た目に美しい、魅力的なデザインにするのか? だがなんのために?」
「これがマクラーレンのカラーリングだ。いつもこれらのカラーの組み合わせが使われてきた。それを変えるのは商業上の理由ができた時のみだ」
「社内にはオレンジにしたいとかイエローにしたいとか言う人間もいるが、彼らを喜ばせるためだけにカラーリングを変えたりはしない」