昨シーズン限りで世界ツーリングカー選手権(WTCC)でのワークス活動を終了したラーダ。しかし、彼らが製造したラーダ・ベスタWTCCは2017年のWTCCにも姿を見せることとなりそうだ。
2012年からワークス体制でWTCCへ参戦を開始したロシアメーカーのラーダ。今後はRSKG(ロシア・サーキットレーシング・シリーズ)へ注力していくとみられ、2016年限りでWTCCでのワークス活動を終了した。
しかし、チームボスのビクター・シャポバロフは、ラーダ・ベスタTC1をプライベートチームとして使用するべく、交渉を進めているとみられる。ラーダのワークス活動開始前、シャポバロフはロシアンベアーズ・レーシングとしてWTCCに参戦していた。
シャポバロフはすでに、WTCCプロモーターのユーロスポーツ・イベントと継続参戦に関して合意しているとみられており、今季もワークスチームとしてとしてエントリーするホンダとボルボ、プライベーターのシトロエン、シボレーユーザーと争う可能性が残されている。
また、FIAツーリングカー・コミッションのアラン・ガウ代表は、今シーズンのWTCCでは、少なくとも16台のTC1車両が参戦する予定だと認めた。
なお、仮にシャポバロフ率いるチームが残留した場合でも、ラーダやロシアの国営石油会社ロスネフチからの財政支援を得られないため、ドライバーラインアップの変更は免れない見込み。
昨年、ラーダをドライブしたガブリエル・タルキーニ、ニッキー・キャッツバーグ、ヒューゴ・バレンテのうち、バレンテについてはすでにチームを離脱している。