ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)会長のデレク・ワーウィックは、シルバーストンがMotoGPとF1のイギリスGP開催を続けられるように、サーキット・オブ・ウェールズの建設プロジェクトが“中止になる”ことを望んでいるという。
シルバーストンは2010年にドニントン・パークからMotoGP開催を引き継いだが、当初は建設が予定されていたサーキット・オブ・ウェールズが2015年から19年の5年間のMotoGP開催契約を結んでいた。
サーキット・オブ・ウェールズは資金調達でつまずき、シルバーストンは17年と18年も継続してMotoGP開催会場となることになった。
シルバーストンでのF1開催の将来が危ぶまれるなか、ワーウィックはMotoGPの開催を契約よりも長く続けたいとしている。
「MotoGPはシルバーストンにとって非常に重要だ」とワーウィック。
「次の2年も我々がMotoGPを開催できそうで本当に良かった」
「サーキット・オブ・ウェールズについては、計画が立ち消えになればいいと思う。実現しないと思うからMotoGPの将来がとても楽しみだ」
「シルバーストンでは多くのバイクファンの観客を集められる。シルバーストンはもはや四輪だけのサーキットではない。二輪のサーキットでもあり、二輪のレースにも多くのファンがいる」
元F1レーサーのワーウィックは、「MotoGPの大ファン」を自認しており、最近のライダーではバレンティーノ・ロッシがお気に入りだという。
「ロッシはモータースポーツの伝説だ。MotoGPだけではなく、モータースポーツの伝説なんだ」
「彼は(アイルトン・)セナや(ファン・マヌエル・)ファンジオ、(スターリング・)モスと肩を並べる人物だ」
「その時がロッシの最盛期だろうと思ったが、彼にはいまだに驚嘆させられる。彼は38歳だというのに」
「(マルク・)マルケスは特別な才能があるし、(マーベリック・)ビニャーレスは期待を裏切らない。(ホルヘ・)ロレンソはドゥカティに乗るようになるね。MotoGPが盛り上がるだろう」
また、チェコGPで35年ぶりにイギリス人ライダーとして優勝を果たしたカル・クラッチローに関しては、「カルのすごいところは、何事にも煩わされないところだ」と語った。
「彼はシルバーストンの大きな助けになっている。今年も彼はたくさんのファンをシルバーストンにもたらしてくれるだろう」
「彼には特別な才能がある。予想のつかないような才能がね。我々にとって特別なライダーだ」