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F1マシンの高速化に合わせ、全20コースが改修へ

2017年01月18日 16:01  AUTOSPORT web

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2016年オーストラリアGP キミ・ライコネン(フェラーリ)
大幅に速くなる2017年F1マシンに合わせ、今季のグランプリが行われるサーキットすべてがコースの修正を行う見込みであることが分かった。

 新テクニカルレギュレーションの下、空力面が変更され、よりワイドなタイヤが装着される。これによりラップタイムが速くなり、コーナリングスピードが向上する見込みだ。

 開幕戦オーストラリアGPを開催するアルバートパークは、安全上の見地から変更を行う必要があることを、オーガナイザーがすでに認めている。FIAのデータによると、中高速コーナーのスピードは20~50km/h速くなり、ラップタイムは3、4秒速くなる見込みだということだ。これに伴い、オーガナイザーはタイヤウォールやTecproバリアの修正を行う。

 FIA副レースディレクター、ローレン・メキーズは、他のすべてのサーキットに同様の指示を行うと語った。

「すべてのチームに各2017年型マシンのシミュレーションデータを提供するよう求めた」とメキーズ。

「このシミュレーションを我々のソフトウェアに組み込んで、2017年型マシンでの各サーキットのシミュレーションを行った。(これによると)コーナリングスピードは格段に増す。高速コーナーでは40km/hも速くなる」

「すべてのサーキットに対し、FIAからこれに基づくアップグレードをするようにとの要請が行われる」

「この手続きは進行中だ。カレンダーの順に従って行っている」

「つまりまだ(要請を)受けていないサーキットもあるが、いずれ受け取ることになる。メルボルンはすでにOKだ」

 メキーズはウォールの改修に関して次のように述べている。

「ストレートではウォールをコースに近づけたい。マシンが正面から突っ込む可能性を制限したいのだ」とメキーズ。

「ブレーキングゾーンの終わりのランオフエリアに関しては、今のバリアに従ってランオフをできる限り長くしたい」

「サーキットによっては、ウォールをコースに近づけるよう求めることがしばしばある。そこでマシンが飛び出した場合、ウォールのそばですぐさまマシンをピックアップして撤去したいからだ」