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レッドブルF1オーナーのマテシッツ、今シーズン半ばにはメルセデスと伍して戦えると予想

2017年01月17日 18:11  AUTOSPORT web

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相変わらずルノーへのプレッシャも忘れないディートリッヒ・マテシッツ
レッドブルF1のオーナーであるディートリッヒ・マテシッツは、チームが2017年に競争力を発揮し優勝争いができるようになるまで、シーズンの半ばまで待つ必要があるかもしれないと考えている。

 レッドブルが追いかけるチャンピオンのメルセデスは、大幅なレギュレーション変更が行われた2014年以降3シーズンにおいて圧倒的な強さを見せ、59戦中51戦のレースに勝利した。

 メルセデスが優勝を逃した8戦のうち、レッドブルは6戦で優勝したが、そのほとんどはメルセデスがトラブルに見舞われた時であった。昨年のスペインGPでニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンが同士討ちを演じた時や、マレーシアGPでハミルトンにパワーユニットのトラブルが起きた時などである。

 今シーズン、再び大幅に改訂されるテクニカルレギュレーションが現在の序列を変えるチャンスと見なされている一方で、マテシッツは、2016年までの開発状況が継続されれば、相変わらずレッドブルの成績はルノーのパワーユニットの性能に大きく影響を受けると考えている。そのルノーは、2017年に向けパワーユニットを再設計。新型のエネルギー回生システムを導入する予定だ。

「ルノーは、新たに有能で野心的な技術者たちをF1のエンジン部門に採用した」とマテシッツは語る。

「マリオ・イリエン(イルモアの代表者。ルノーのパワーユニット開発に協力している)の支援とともに、彼らは特に信頼性の面で大きく進歩を遂げるだろう。今シーズン、我々はメルセデスに近づき、タイトル獲得に挑戦するチームの筆頭となるのは確かだ」

「我々のシャシーは、今回のレギュレーション変更により再びトップレベルのものになるだろう。私は、我々がシーズン半ばまでに十分な競争力をつけ、トップを争うようになると予想している」と述べた。  

 2015年は、ルノーの低い信頼性に翻弄され手厳しい年となったが、2016年のレッドブルは余裕をもってフェラーリを上回り、コンストラクターズ選手権で2位を獲得した。

「今シーズンのフェラーリはまた未知の要素だと認めなければならない」とマテシッツは語った。

「ドライバーについては、我々のコンビ、(ダニエル・)リカルドと(マックス・)フェルスタッペンに優位性があると確信している」

「我々は2016年に、トップ3に入ることを見込んでいた。しかし、これは違う視点から見る必要がある。我々は本当に強かったのか、それとも他のライバルの失敗から利益を得たのか?」

「コンストラクターズ・ランキング2位は間違いなく我々の期待以上の成果だった。望んでいた以上だ。フェラーリより上位でフィニッシュするのは、賞金の観点からはそれほどのことではないが、名誉の観点からは重要なことなんだ」