メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフが、2017年の契約を結んだバルテリ・ボッタスはチームに非常によくフィットするドライバーであると語った。チームはルイス・ハミルトンの反応とニコ・ロズベルグの新しい役割についても明かした。
ロズベルグの思いがけない引退によって、チームは早急にハミルトンのチームメイトを探さなければならなくなった。数週間の検討と交渉の末、メルセデスはウイリアムズとの契約下にあったボッタスを獲得したことを発表した。
メルセデスはロズベルグの突然の引退によって一時難しい状況に陥ったと認めるウォルフだが、「これをチームが成長する機会ととらえたい」と述べた。契約したボッタスについては「ひとつ確かなことがある。バルテリのことはよく知っている。彼は全力を尽くすだろう」と信頼を示した。
ウォルフは長くボッタスのマネジメントにかかわってきたが、利害の対立を防ぐため、その業務からは退く見込みだ。
「バルテリは真面目な男だ。現実的で、率直で、集中力が高い」とウォルフ。
「典型的なフィンランド人で、我々のチームには非常に合っている」
「ジュニアカテゴリーで見事な結果を出し、F1でも何度か表彰台に立った。そろそろ次のレベルに進む時期だ。レースやタイトル争いにおいて勝利にチャレンジするため、どこまでステップアップできるかを確認する時期に来ている」
「バルテリが高い能力を持っていることには疑いを持っていない。この冬に彼に狙いを定めた理由のひとつはそこにある」
「今後数週間は忙しくなるだろう。関係を築き上げ、バルテリがチームとマシンを理解できるようにしていく」
「そのエキサイティングなチャレンジが、フレッシュなエネルギーとドライバー間の新たな原動力をチームにもたらすだろう」
ウォルフがSky Sportsに語ったところによると、ボッタス起用をハミルトンに伝えたところ、ハミルトンは「バルテリとはとてもうまくやれる」と答えたということだ。
チームはまた、ロズベルグが2017年にはチームのアンバサダーの役割を引き受けたことを正式に発表した。