THE BACK HORNのニューシングル『あなたが待ってる』が2月22日にリリースされる。
同作のタイトル曲“あなたが待ってる”は、宇多田ヒカルとの共同プロデュースによって制作。宇多田は作詞、編曲に加えてピアノ演奏とバックグラウンドボーカルで参加している。
宇多田とのコラボレーションは、新曲を作る中で山田将司(Vo / THE BACK HORN)の声と共に「宇多田ヒカルの歌声が聴こえた」という菅波栄純(Gt / THE BACK HORN)が、旧知の仲である宇多田へオファーしたことからスタート。デモ音源を聞いて依頼を快諾した宇多田の「歌詞や楽曲アレンジも一緒に考えていきたい」という意向を受けて新たな歌詞が書き加えられたほか、宇多田はバンドアンサンブルやピアノ、ストリングスのアレンジにもアイデアを提案し、レコーディングはメンバーと意見を交わしながら進められたという。
なお宇多田とTHE BACK HORNは、2006年の宇多田のアルバム『ULTRA BLUE』に山田がゲストボーカルで参加するなど、約10年にわたって交流を続けているとのこと。『あなたが待ってる』の初回限定盤に付属するDVDには“あなたが待ってる”のPVが収められる。
■菅波栄純(Gt / THE BACK HORN)のコメント
率直に言って、生きててよかった。
音楽を、人生を、諦めずに続けてればこんな時が来るんだな、って。
宇多田ヒカルと音楽を共に育んだ、短くも濃密な日々は一生の宝物だ。
素晴らしいアレンジが吹き込まれたデモ音源が送られて来た時の興奮。
宇多田さんの声が、バックホーンの曲の中に録音された時の感動。
何より宇多田さんのプロデュースは、楽曲において何が大事か、ということを見極める「視点」が際立って鋭いし、ブレないと思った。宇多田さんは歌詞を合作し、ピアノ/ストリングスのアレンジを手がけ、レコーディングに全面的に立ち会い、その「視点」を常に発揮し、どんどん余分な要素を削ぎ落としていった。イメージとしては、水の濁りが浄化されて透き通っていく感覚というか。最終的にシンプルでありながら味わい深く、何度も聴きたくなるような仕上がりになって、本当に嬉しい。
そのひたむきな音楽への情熱と、才能を惜しみなくこの楽曲に注いでくれたことへ、心から感謝しています。
■宇多田ヒカルのコメント
バンドの楽曲にこんな形で介入することは初めてで、プロデューサーとしての私の意見をメンバーのみんなに信じてもらえるのか最初は不安でしたが、一緒にスタジオに入った瞬間その不安は吹き飛びました。
山田さんがこういう歌詞を歌うのを聴いてみたい!デモのここのベースかっこいいからもっと目立たせたい!何今の変なドラムフィル?!それ採用!などと、とても楽しい初体験となりました。
みんなで、ただいい音楽を作りたいという気持ちで結束できて嬉しかったです。
なにより、栄純さんがこの曲に込めた想いが多くの人に伝わるといいな、と思っています。