メルセデスF1のニコ・ロズベルグが電撃引退した後、2017年にルイス・ハミルトンのチームメイトを務めるのは誰なのか、さまざまな憶測とうわさが飛び交ったが、16日にチームはついにバルテリ・ボッタスの加入を正式に発表した。
メルセデスは6週間にわたり、検討と交渉を重ねた結果、16日朝にボッタスと契約を結んだ。27歳のボッタスは、今年F1参戦5年目を迎え、9回表彰台を獲得している。ウイリアムズと2017年の契約を結んでいたが、メルセデスが交渉した結果、ウイリアムズはボッタスのチャンスを奪いたくはないとの意向もあり、彼の移籍を認めた。
ボッタスは16日にメルセデスのファクトリーを訪問、チームのメンバーと顔を合わせた。
「すごくエキサイティングな時間を過ごした。これが現実だと理解するのに少し時間がかかるだろう」とボッタス。
「またひとつ夢がかなった。(ウイリアムズの後に)また素晴らしい歴史を持つチームでレースをすることができるんだ。特にこの数年の彼らの活躍は目覚ましい。このチームのメンバーになることができて誇りに思う。僕のスキルを信じ、チャンスをくれたメルセデスの全員に感謝する」
「(新規則導入によって)難しいシーズンになるだろう。しかも新しいチームに移ることで、通常よりもやるべきことが増える。でも100パーセント準備はできている。僕は常にハードルを高く設定する。今、目標としているのは、最初のレースからいいパフォーマンスを見せること。今、エネルギーが満ちているし、これからの仕事に取り組む用意はできている。メルセデスと共にたくさんのいい結果を出せればいいね」
ボッタスは新チームメイトのハミルトンと組むことには何の問題もないと考えている。3度タイトルを獲得しているハミルトンを倒して、チャンピオンになることを目指すとボッタスは語った。
「ルイスは僕にとって素晴らしい基準になる」とボッタスはSky Sportsに対して述べた。
「彼がどれだけ優れているか、誰もが知っている。素晴らしいドライバーだ。僕らのペアはうまくいくと確信している」
「僕は最初のレースからマシンの力を最大限に引き出すことを目指す。自分にはそれができると分かっているし、それができればルイスとはかなり接戦になるだろう」
「彼のことをもっとよく知りたいと思っている。僕らの関係には問題はない。協力し合ってうまく仕事をすることができるはずだ。コース上では激しくプッシュし、一方でチームメイトとして一緒にチームの前進のために努力していく」
チャンピオンチームに加入したボッタスは、当然のことながら「今の僕の目標はドライバーズ選手権を制することだ」と述べている。