1月14日に全行程を終了した2017年のダカールラリーで四輪部門の表彰台を独占したプジョーのステファン・ペテランセル、セバスチャン・ローブ、シリル・デプレが、その喜びを語った。
2016年大会に投入した2008DKRでダカール制覇を成し遂げたプジョーは、17年大会に向け、マシンを改良。エンジン性能向上やドライバビリティの向上、サスペンションジオメトリー、ダンパーにも手を加えた3008DKRを計4台投入した。
このなかで、カルロス・サインツがドライブした1台は、競技前半で大クラッシュを演じ、リタイアを余儀なくされたものの、残る3台は快走。ライバルがトラブルに苦しめられたこともあり、大会中盤以降はトップ3を独占する走りで圧倒した。
最終的に5分以上の大差をつけて通算13度目の栄光を手にしたペテランセルは「チームメイトの強豪3人だけでなく、ほかのチームのドライバーとも厳しい戦いだったが、最後までフェアに戦えた」と大会を振り返る。
「なかでも僅差だったセバスチャン(・ローブ)との争いは、高い緊張感のなかで楽しくドライビングができたと思う。彼は非常に速く、また上位を争う経験が豊富だから、一筋縄ではいかなかったけれどね」
「最高の結果だし、素晴らしいマシンに恵まれて、本当に嬉しいよ」
また、ダカール挑戦2年目にして2位表彰台を獲得したローブは「チームにとっては、これ以上ないほどのリザルトだ。我々もスタートからフィニッシュまでしっかり首位争いに加わることができた」とコメントしている。
「序盤で小さなエンジントラブルに見舞われた後は、つねに攻めの姿勢で取り組んだ。終盤のパンクは残念だったけど、2位で終えることができ、いいイベントになったと思うよ」
四輪部門転向後、初のダカール表彰台となったデプレは「自分のキャリアの新しい幕開けのような感じ」と喜びを語ったほか、チーム代表のブルーノ・ファミンは「3台がポディウムに上がったことは素晴らしい結果であり、プジョーと、プジョー・スポールのスタッフ全員が誇りに思っていい結果だ」とチームを祝福した。