東京オートサロンが大盛況のうちに閉幕した週末、イギリス・バーミンガムでも毎年恒例となるモータースポーツの祭典『オートスポーツ・インターナショナル・ショー(ASI)』が開催され、イギリス国内モータースポーツカテゴリーに関するさまざまな体制発表やラウンチが行われた。
そのなかでも、同国最大の人気を誇るBTCCイギリス・ツーリングカー選手権の新シーズンに向けては数多くの発表があり、ドライバー発表、チーム新体制のアナウンス、マシンのニューカラーリングなどがお披露目された。
まず先陣を切ったのは、長年ホンダのファクトリーチームとして活動するチーム・ダイナミクス。ここまで2連覇を果たしているゴードン・シェドンと、名手マット・ニールのドライブするホンダ・シビック・タイプRの新たなカラースキームが発表された。
ニールはこの新たな“リベリー”について、「今季のカラーリングは本当に印象的でアグレッシブだ。このカラーのように今季は“ステルス作戦”でレースにアプローチしなくちゃね」と、好評価。またチャンピオンのシェドンも、3連覇に向け開幕までの準備は順調に進んでいる、と手応えを感じているよう。
「BTCCはものすごく開発領域が制限されているけれど、僕らはすべての領域を徹底的に見直し、プログラムは順調に進んでいる。2016年にも証明したとおり、シビック・タイプRはオールラウンダーだ。あらゆるサーキットで競争力を維持できると楽観的にみているよ」
また、今季から3台体制となるチーム・ダイナミクスだが、新加入のマット・シンプソン車に関しては既報の通り、別カラーでの参戦となる。
先日、マット・ジャクソンの残留と新スポンサーを発表し、鮮やかなイエローのフォード・フォーカスSTをお披露目したモーターベース・パフォーマンスは、今季から3台体制へと拡大するにあたって、ジャクソンのチームメイトにマーティン・ディーパーとルーキーのルーク・ダベンポートの起用を発表。
ディーパーは昨季までユーロテック・レーシングのホンダ・シビックをドライブしていたが、インディペンデント・トロフィー獲得を狙っての移籍。一方、ジネッタGTなどを戦ってきたダベンポートは、晴れての“リーディング・カテゴリー”昇格となった。
また、この新体制発表に先んじてモーターベース・パフォーマンスから名門ウェスト・サリー・レーシング(WSR)に移籍し、BMW125i Mスポーツをドライブすることを発表していたアンドリュー・ジョーダンは、そのWSR BMWのニューカラー・スキームをラウンチ。昨季までと同様、駆動系サプライヤーのPIRTEKカラーで戦うことを発表した。
そのほかでは、2016年に鮮烈なデビューを飾ったスバル・レヴォーグでシーズン4勝を記録したコリン・ターキントンが、チームBMRとの契約交渉が決裂したことを公表。「今後数週間以内で、BTCCの新たな移籍先を発表したい」と語っている。
<2017 BTCC 暫定ラインナップ>
チームマシンドライバーAmDチューニングアウディS3サルーンオリー・ジャクソン/ アント・ウォートン-エールズBTCレーシングシボレー・クルーズクリス・スマイリー/デイブ・ニューシャムシシリー・レーシングメルセデス・ベンツAクラスアダム・モーガンユーロテック・レーシングホンダ・シビック・タイプRジェフ・スミス/TBAハンディ・モータースポーツトヨタ・アベンシスロブ・オースティンレーザーツールズ・レーシングメルセデス・ベンツAクラスエイデン・モファットマキシマム・モータースポーツフォード・フォーカスTBAモーターベース・パフォーマンスフォード・フォーカスマット・ジャクソン/ルーク・ダベンポート/マーティン・ディーパーパワー・マックス・レーシングボクスホール・アストラトム・チルトン/セナ・プロクタースピードワークストヨタ・アベンシストム・イングラムチームBMRスバル・レヴォーグTBA/TBA/TBA/TBAチーム・ダイナミクスホンダ・シビック・タイプRゴードン・シェドン/マット・ニール/マット・シンプソンチームHardフォルクスワーゲンCCウィル・バーラム/マイケル・エップス/TBAチーム・パーカーフォード・フォーカスSTTBAトリプル・エイトMG MG6TBA/TBAWSRBMW 125i Mスポーツアンドリュー・ジョーダン/TBA/TBA