1月2日に開幕した2017年のダカールラリーに参戦し、四輪市販車部門4連覇を達成したチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)のドライバー陣が喜びを語った。また、トヨタ自動車の豊田章男社長も祝福のコメントを寄せている。
TLCは4年連続となる四輪市販車部門制覇を目指し、前後サスペンションを改良したトヨタ・ランドクルーザー2000をダカールに投入。
また、ドライバー面では過去にダカール総合トップ10フィニッシュを果たしているクリスチャン・ラヴィエルを新たに招集。ラヴィエル/ジャン-ピエール・ギャルサンの327号車、三浦昴/ローラン・リシトロイシター組332号車の2台体制で参戦した。
2台のランドクルーザー2000は大会を通して、終始安定したペースを発揮。ラヴィエル/ギャルサン組327号車は初日から市販車部門のトップにつけると、1度もポジションを奪われることなくフィニッシュ。チームに4連覇をもたらした。
また、三浦/リシトロイシター組332号車もクラス2番手につけ、チームメイトをアシストしたほか、デイ4、デイ10では三浦がドライバーとして初めて市販車部門ステージトップタイムをマークするなど快走。ワン・ツーフィニッシュに貢献した。
今年、TLCから初めてダカールに挑戦したラヴィエルは「市販車部門優勝という責任を果たせて嬉しい。チームのマネジメントも完璧で良い経験になった」と喜びを語ったほか、三浦も「ゴールした瞬間、とても嬉しかったです」とコメントしている。
「今回、自分の(運転)技術だけではこの成績は得られませんでした。リードしてくれたリシトロイシター、クルマを完璧に仕上げてくれたメカニックのおかげだと思います」
「今後チャンスがあるのなら、リシトロイシターと優勝を狙えるように成長したいです」
また、トヨタの豊田社長も4連覇を達成したTLC、トラック部門に挑戦したグループ会社の日野自動車の日野チーム・スガワラを祝福するコメントを発表している。
豊田社長のコメント全文は以下の通りだ。
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年初にスタートした2017年のダカールラリーがゴールを迎えました。
トヨタ・ランドクルーザーで参戦した「トヨタ車体・チームランドクルーザー」が、市販車部門で4年連続の優勝を果たし、日野自動車のレンジャーで参戦した「日野チーム・スガワラ」がトラック部門で8連覇を成し遂げました。
このことを大変うれしく思います。
チームの皆さま、関係者の皆さま、本当におめでとうございます。
また、南アフリカトヨタのチームであり、TOYOTA GAZOO Racingの一員でもある「TOYOTA GAZOO Racing SA」が総合5位で、「OVERDRIVE TOYOTA」が総合4位で、完走を果たしました。
トヨタ車、並びにトヨタグループのダカールラリー挑戦に応援いただきましたファンの皆様に、心より感謝申しあげます。
そして、トヨタのクルマに乗り、トヨタの名を冠した同志達が、ダカールに挑み、幾多の苦難を乗り越えて、その厳しい道のりを走り切ったことを、本当に誇りに思います。
今回のダカールラリーには79台の四輪車が出走し、そのうちの36台がトヨタ車での参戦でした。
過酷を極めるダカールラリーの道に挑むにあたり多くのチームが、トヨタ車に期待し、その性能を信頼してトヨタを選んでくださった……。
そのことに感謝するとともに、これからも、その期待に応えていける「もっといいクルマづくり」を続けていかなくてはならないと、想いを新たにいたしました。
道が人を鍛える。人がクルマをつくる……。
過酷な道への挑戦は、必ずや「もっといいクルマづくり」の力になってまいります。
今後も、トヨタグループ一丸となって、世界のさまざまな道を走り、「もっといいクルマづくり」に取り組んでまいります。
引き続き、皆さまに、応援いただければ、嬉しく思います。
皆さま、応援ありがとうございました。
2017年1月15日
トヨタ自動車株式会社
代表取締役社長 豊田章男