マクラーレン・ホンダが2017年シーズンのコンストラクターズ選手権で4位より上の順位を獲得できなかったら失望するだろうと、COOのジョナサン・ニールは述べた。
マクラーレンとホンダとのパートナーシップが復活した2015年、チームは苦難のシーズンを送り、コンストラクターズランキング9位という惨めな結果に終わった。
しかしホンダは2016年シーズンに信頼性とパフォーマンスの向上を見せ、マクラーレンが「全チーム中、ベストのひとつ」と自負するシャシーと共に、中団の上位で戦うことが可能になった。
フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンは着実にポイントを獲得し、チームはランキング6位を獲得。7位のトロロッソとは13ポイント差、5位のウイリアムズとは62ポイント差だった。
ニールは、チームとドライバーであるアロンソとストフェル・バンドーンの実力、そしてテクニカルレギュレーションの変更が引き起こす状況の変化を考えると、マクラーレンは2016年の順位をはるかに超えることができると確信している。
「目標は高く持たなければいけない。だが今のところ、私はチームが4位で終わったら失望するだろうね」とニールは語った。
「現実主義の姿勢だけでは進歩することはない」
「我々は勝ちたい。それもなるべく早く勝ちたいのだ」
「我々には(優れた)レースチームがあり、レースに勝てる能力のあるドライバーがいる。シャシーとエンジンの関係性においては、マクラーレンとホンダは双方ともパフォーマンスにおけるギャップを縮める必要がある」
「新しい空力プラットフォームと、タイヤにまつわる大きな不確実性が、我々にチャンスを投げかけている。我々はそれを生かせると思いたい。だが可能性は未知数だ」
2017年にマクラーレン・ホンダが果たすであろう成功を具体的な数値で表すよう求められ、レーシングディレクターのエリック・ブーリエは「勝つことだ」と答えた。
しかしブーリエは、マクラーレンが先頭集団に返り咲いて、優勝と世界タイトルを再び争うようになるには、実際にはまだ時間がかかると認めた。
「実際には、私は現実主義でいたいし、高すぎる期待を設定したくはない」と彼は語った。
「我々は(2015年は)9位だった。昨年は6位だったから、できれば2017年は上位4位に入りたいところだ」
「できるだけ早く優勝したいが、私は現実に対処していく」
「ホンダのアプローチにはとても満足しているし、マクラーレンのエンジニアグループに対しても同じように感じている。彼らは今、完璧な仕事ぶりを見せているよ」
「彼らは懸命に仕事をしている。しかし、今は、マシンに新しいエアロキットを導入すれば大きく向上して1秒稼げるような時代ではない」
「今は、常に漸進的に改善を重ねていくしかない。それには時間もかかる」
ホンダは今年パワーユニットを大幅に変更してくるとマクラーレンはすでに明かしており、メルセデス式のレイアウトを採用するものと予想されている。