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スーパーGTトークショー、GT300発表会などなど。東京オートサロン2017最終日トピックス

2017年01月15日 16:21  AUTOSPORT web

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東京オートサロン2017も、いよいよ本日で最終日を迎えました。3日目のイベントの模様、そしてここまで掲載できていなかった写真や話題などを、一挙にここでお届けします。

午前11時からは開催前から話題になっていたチームインパルの歴代ドライバートークショー/サイン会が実施。多くのファンがブースを囲んでいました。このトークショーのテーマは『星野一義監督について』なので、とにかく伝説的な話題が盛りだくさん。

 一番弟子と言える影山正彦さんは「星野さんはサーキットのゲートをくぐって入ったとにきスイッチが変わって、ゲートを出ると優しい人柄に変わる」と、そのオン/オフの切り替えの早さが参考になったとか。息子の星野一樹選手も「家に帰ってきたときに開けたドアの音でその日のレースの順位がわかった」と、ホシノイズムの継承者たちが、ぞれぞれの視点でレースに対する星野監督の厳しさ、そして、ユニークな話題を語り合いました。

 そのインパルブースでは、カルソニック・スカイライン/Z/GT-Rをドライブした全ドライバーの名前がシーズンごとにプリントされたTシャツを発売中。


 午後にはスーパーGT300クラスに参戦する『PACIFIC with GULF RACING』が、メインスポンサーを務めるTONEブースで今シーズンの体制発表会を開催。新就任の八代公博チーム監督が目標とする“ガンガン攻める”チームに生まれ変わるため、ニュージーランドから招集されたジョノ・レスター選手は「フル参戦できてとても嬉しいよ。『グランツーリスモ』に出てくるスーパーGTマシンでレースに出るのが僕の夢だったんだ!」と嬉しそうに話していました。マシンは昨年とおなじポルシェ911GT3Rを使用。



 前日、石田純一さんが来場したAUTOWAYブースの一角にフェラーリ430 GT3が展示。車内に貼られたステッカーにシンガポールGTチャンピオンシップの文字が見えます。430のGT2マシンはスーパーGT300クラスにも参戦していましたがGT3の登場は珍しいかも?


 FUJITSUBOブース脇に展示されているこちらのエキゾースト・マニホールドとマフラーは、昨年のニュルブルクリンク24時間レースでクラス優勝を飾ったスバルWRXに装着されていたもの。レース序盤の豪雨によってコースアウトした際にできた擦り傷が下面に残っているのだとか。


 先日シリーズ発足が発表された『競争女子選手権KYOJO CUP』。このシリーズに使われるワンメイクマシンVITA-01が小倉クラッチブースに展示。このマシンですでに走行を行っている小山美姫選手は、富士スピードウェイブースで行われたトークショーのなかで「箱車とフォーミュラカーの中間的なイメージ。リヤがピーキー」とマシンの印象を語っていました。エンジンはトヨタ・ヴィッツRSの1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載。


 こちらは今年からプレシーズンが始まる『ミニ・チャレンジ』のワンメイク車両。富士スピードウェイでのラップタイムは1分55秒前後と、カップカーとしてはポルシェ・カレラ・カップマシンに次ぐポテンシャルを持つマシン。

 富士スピードウェイブースはトミカ・スカイラインターボを展示して3月に開催する『富士ワンダーランドフェス!』をアピール。ブース内にはレジェンドドライバーたちのヘルメットの展示もありますよ。



 TRDブースにはTRD-BIZ001と名付けられたレーシングエンジンが展示。2.0リッター直列4気筒直噴ターボというスペックはスーパーGT500クラスのRC FとスーパーフォーミュラSF14に搭載されているRI4AGと同じですが、こちらのエンジンは特定のカテゴリーを狙ったわけではなく、さまざまなカテゴリーに使える一般市販用レーシングエンジンとして開発中とのこと。

 そのTRDブースで気になったのが、ハイエースのTRD仕様。TRDの守備範囲、広いっすね~。


 初日にもお届けしましたが、今年のブースでの一番のトピックスとも言えるのが、このスーパーフォーミュラマシン、SF14の直立展示。圧巻です。


 さらに、西ホールのクスコブースでは86が横転して展示されていました。今年は凝った展示の仕方が多くていいっすね!


 そしてもうひとつ、モータースポーツファンとして嬉しかったのが、TRDのエンジンを始め、レーシングエンジンの展示が多かったこと。

 こちらは全日本F3で仕様されている、コックスがチューニングするフォルクスワーゲンF3用エンジン。

 そして、ホンダF1のパワーユニット。型式名は表示されていなかったですが、昨年のRA616Hと思われます。Vバンクの間には、しっかりタービンとコンプレッサーが入っているのが視認できます。


 トヨタヤリスWRCは、とにかくリヤまわりが萌えます。このリヤウイングの垂直フィンの多さと大きさ、迫力満点です。


 ちなみに、LC500、RC F、昨年と今年の新旧GT500マシンが展示されていましたので、写真で比較してみました。今年はレギュレーション変更で昨年からダウンフォースが25パーセント減るので、マシンの空力制限がかなり厳しくなります。ですので、リヤのディフューザーもかなり低く制限されています。



 やっぱり、昨年のRC Fの方がディフューザーエリアが広いですね。なるほど~~と思いながらGT3のRC Fのリヤを見たら……デカッ! 迫力満点! ダウンフォース、こっちの方がありそう……なんてね。


 埼玉トヨペットのGT300参戦マシン、トヨタ マークX MCの前でドライバーが一同に集まったトークショーが開催。


 メルセデスのブースでは、ハミルトンがレースウイークで被ったさまざまなバージョンのキャップを販売。いやあ、カラフルですね~ていうか変えすぎ!?


 プーマの展示エリアでは、メカニックの足下を守る新しい安全シューズの展示が行われていました。さすがプーマが作っただけあって、安全靴と言ってもカラフルでスタイリッシュ。これなら足下の心配なく、レースでもメカニックさんはピット作業ができますね。つま先の部分はとにかく耐久性が高く硬いのですが、全体としてその軽さには驚き。今年の春の発売を予定しているそうです。



 ここでちょっと金曜日、土曜日の振り返りも。

 ホンダ新型シビックのプロトタイプ3モデルが金曜日に発表されましたが、その新型シビック、ハッチバックはマフラーがセンター2本出しで、タイプRは3本出しと、レーシング感が溢れます。


 この週末を通してトヨタのブースではスーパーGTドライバーがトークショーにさまざまな形で出演していました。立川祐路選手もGT300に参戦することになったRC F GT3と「(コース上で?)お互い協力して(笑)」頑張ることを話していました。


 ダンロップのブースでは福山雅治さんが登場……ではなく、大型モニターで今季のCM起用が発表されていました。ダンロップはエコタイヤのルマンV(ファイブ)と、スポーツタイヤのDIREZZA ZⅢをブースでPR。


 土曜日の夜の時点で、待ち時間が40分だったNSXのコクピット試乗、グランツーリスモの4K/HRDでのプレイ時間も40分待ちと大盛況でした。



 今年はモータースポーツ関連の話題が豊富だった、東京オートサロン2017。また来年の東京オートサロンではどんなサプライズがあるのか、今から楽しみですね!