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ダカール:”ミスター・ダカール”が2年連続、通算13回目の大会制覇

2017年01月15日 11:41  AUTOSPORT web

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二輪部門、四輪部門で通算13度目のダカール制覇を成し遂げたステファン・ペテランセル(プジョー3008DKR)
2017年のダカールラリーは14日、大会最終ステージとなるリオ・クアルト~ブエノスアイレス間786kmのデイ12が行われ、ステファン・ペテランセル(プジョー3008DKR)が2年連続、通算13度目の大会制覇を達成した。

 競技最終日は64kmのスペシャルステージ(SS)が行われ、セバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)が今大会5度目のステージ制覇。そこから18秒差でペテランセルがフィニッシュした。

 この結果、二輪部門で6度、四輪部門でも6度ダカールを制している”ミスター・ダカール”ことペテランセルが、5分13秒の大量リードをもって優勝。昨年大会に続き、2年連続でダカール制覇を成し遂げた。

「大会スタート前は、まったく結果を予想できなかった」とペテランセル。

「年々、競争が激しくなってきていて、スタート前は7~8人に優勝のチャンスがあると考えていたよ」

「ラリーが進むにつれ、人数が減っていき、最後はセバスチャン(・ローブ)との一騎打ちになっていた。彼はラリーの戦い方を熟知しているから、攻略するのは簡単ではなかった」

「勝負の鍵は昨日のデイ11だ。セバスチャンがミスするよう、とにかく全力でプッシュし続けた。その結果、彼はタイヤをパンクさせるミスを犯した。僕の運が良かったわけではないんだ」

「素晴らしいマシンを用意してくれたプジョーに感謝したい。僕たちがイコールコンディションで戦えるよう、チームオーダーなども出さなかったしね」

 総合2位はローブが獲得。ダカール挑戦2年目で初のポディウムフィニッシュを達成しているほか、総合3位にはシリル・デプレ(プジョー3008DKR)が続き、プジョー勢が表彰台を独占している。

 プジョー勢に続く総合4位はトヨタ・ハイラックスで挑んだホアン・ナニ・ロマ、総合5位もトヨタ勢のひとり、ジニール・ドゥビリエとなった。

 新型マシン、ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリーを投入したX-raid勢はオルランド・テラノバの総合6位が最上位。競技終盤まで上位争いに絡みながらも、トラック部門のマシンと接触して大きくポジションを落としていたミッコ・ヒルボネンは総合13位でのフィニッシュとなった。

 市販車部門4連覇を目指したチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)はクリスチャン・ラヴィエル/ジャン-ピエール・ギャルサン組327号車が総合23位でフィニッシュしてクラス優勝。市販車部門4連覇を達成した。

 また、チームメイトの三浦昴/ローラン・リシトロイシター組332号車も総合24位/クラス2位に続き、クラス・ワン・ツーフィニッシュとなっている。

 トラック部門を戦う日野チーム・スガワラ勢は菅原照仁/杉浦博之組516号車が総合8位、菅原義正/高橋貢組535号車は総合29位でフィニッシュ。排気量10リットル未満のクラスでワン・ツーフィニッシュとなった。

 二輪部門ではサム・サンダーランド(KTM450ラリーレプリカ)がポジションをキープしてフィニッシュ。部門制覇を成し遂げたほか、総合2位にマティアス・ウォークナー(KTM450ラリーレプリカ)、総合3位にジェラルド・ファレス・グエル(KTM450ラリーレプリカ)と続き、KTMが表彰台を独占した。

 ホンダ勢は大会中盤、許可されていない区間で給油を行ったことで1時間のタイムペナルティを受けたものの、その後は挽回。最終的にホアン・バレダ(ホンダCRF450ラリー)がトップと43分8秒差の総合5位までポジションを戻してみせた。