インディカー・シリーズに参戦するジェームズ・ヒンチクリフが、スピードソース・マツダの70号車RT24-Pをドライブし、通算5度目のデイトナ24時間挑戦を果たす。
2017年からトップカテゴリーのプロトタイプに採用されたデイトナ・プロトタイプ・インターナショナル(DPi)規定に合わせ、キャデラックやマツダがニューマシンを製作。そのデビュー戦となるのが、IMSAスポーツカー・チャンピオンシップ開幕戦として1月末に開幕を控えたデイトナ24時間だ。
今季のIMSA、そしてデイトナ24時間に向けては、ここまで2度の合同テストが行われているがDPiとLMP2マシンのタイム差は拮抗。今季のデイトナ決勝も激戦が予想されている。
長年、マツダの北米モータースポーツ活動を担ってきたスピードソースが走らせるマツダRT24-Pには、フルタイムで参戦するジョナサン・ボマリート、トム・ロング、ジョエル・ミラー、トリスタン・ヌネズの4名に加え、デイトナ24時間に向けヒンチクリフと、こちらもインディカー・ドライバーで、ヒンチクリフ同様マツダ育成プログラム出身のスペンサー・ピゴットが加わることとなった。
ヒンチクリフはロングとミラーとともに70号車をドライブ。ピゴットは55号車に加わる。
昨年、インディ500のプラクティスで大クラッシュを喫し、大怪我を負ったヒンチクリフだが、例年マツダとともに参戦してきたデイトナへのカムバックは「必然だ」と語った。
「デイトナでマシンをドライブすることは本当に素晴らしいことなんだ」とヒンチクリフ。
「昨年も(マツダLMP2で)参戦したが、望んだような結果は得られずガッカリだった。でも今回はインディカー・シーズンに向けても体のコンディションを整えることに集中してきたし、(デイトナ24時間も)万全の状態で臨めるはずだ」
「マツダとスピードソースのチームに復帰できてうれしい。僕のデイトナは常に彼らとともにあるし、自分の家のように感じる。シルヴァン(・トレンブレイ/スピードソースオーナー)とジョン(・ドゥーナン/北米マツダ・モータースポーツディレクター)には、いくら感謝してもしきれないぐらいだよ」
「このニューマシンのステアリングを握って、マツダに勝利を届けるべく再びみんなと挑戦する瞬間が待ちきれないよ」
今季のデイトナ24時間は1月28~29日に開催予定となっている。