2017年のダカールラリーは13日、サンフアン~リオ・クアルト間759kmのデイ11が行われ、ステファン・ペテランセル(プジョー3008DKR)が総合首位を維持。通算13度目のダカール制覇に王手をかけた。
14日の最終ステージ直前となるデイ11は世界ラリー選手権(WRC)スタイルの高速ラリーステージ。スペシャルステージ(SS)として292kmが設定された。
この日は高速ラリーを得意とするセバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)が一時、総合首位ペテランセルとの差を3分以上縮めるなど快走。今大会4度目のステージ制覇を成し遂げた。
しかし、ステージ後半にペテランセルも反撃。ローブと18秒差でステージ2位を獲得したため、総合順位は入れ替わらなかった。総合首位ペテランセルと同2番手ローブのギャップは5分32秒となっている。
ステージ3位はシリル・デプレ(プジョー3008DKR)が獲得し、総合3番手をキープ。総合4番手はトヨタのホアン・ナニ・ロマ(トヨタ・ハイラックスEVO)、総合5番手はジニール・ドゥビリエ(トヨタ・ハイラックスEVO)とオルランド・テラノバ(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリー)が約3秒差で争っている。
市販車部門4連覇を目指すチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)はクリスチャン・ラヴィエル/ジャン-ピエール・ギャルサン組327号車がクラス首位/総合23番手、三浦昴/ローラン・リシトロイシター組332号車がクラス2番手/総合24番手と連覇に王手をかけて、競技最終日に挑む。
トラック部門を戦う日野チーム・スガワラ勢は菅原照仁/杉浦博之組516号車は前日に続き総合8番手を堅持。菅原義正/高橋貢組535号車は総合29番手でステージを走行中だ。
二輪部門ではサム・サンダーランド(KTM450ラリーレプリカ)、マティアス・ウォークナー(KTM450ラリーレプリカ)、ジェラルド・ファレス・グエル(KTM450ラリーレプリカ)とKTMがトップ3を独占。
総合4番手にエイドリアン・バン・ベーフェレン(ヤマハWR450F)、総合5番手にホアン・バレダ(ホンダCRF450ラリー)がつけた。
2017年のダカールラリー最終日となる現地14日のデイ12はリオ・クアルト~ブエノスアイレス間786kmが行われる。このうち、タイム計測が行われるSSはわずか64kmとなっている。