リバティ・メディアのF1買収に向けた手続きがまた一歩大きく進展する。来週開催されるFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)の臨時会議において、買収承認に向けて討議されることが分かった。
WMSC臨時会議は1月18日に開催される予定である。その前日にはリバティ・メディアの臨時株主総会が開かれ、F1取得計画および「フォーミュラワン・グループ」への社名変更の提案を進めるにあたって株主による投票が実施される。
リバティがF1を買収するためにはFIAの承認も必要であり、来週のWMSC会合はFIAが承認を与えるためのステップになるものとみられる。
アメリカのメディア企業であるリバティ・メディアは、すでにF1の親会社であるデルタ・トプコの株式買収を19.1パーセント完了しており、昨年12月には15億5,000万ドル(約1,819億円)の株式取得用資金を投資家から調達したことを発表した。
また、クリスマス前にリバティは、最後のハードルとなっていた反トラスト法関係当局からのF1買収についての認可が、ついに下りたことを発表した。
その際に同社は、買収の完了に必要なのは、あとは株主総会とFIAからの承認だけであると述べていた。
当時の声明には次のように記されていた。
「買収の完了には、2017年1月17日の臨時株主総会において、リバティ・メディアの株主から買収に関連するLMCK株の発行についての承認を得ることと、F1の運営組織である国際自動車連盟からの承認を得ることが条件となっている」
「買収は2017年の第1四半期末までに完了する予定である」
WMSC臨時会議の前日には、メルセデス、フェラーリ、レッドブル、マクラーレン、ウイリアムズ、フォース・インディアがメンバーであるF1ストラテジーグループとF1コミッションの会合も行われ、2017年とそれ以降の規則変更の可能性について話し合われる見込みだ。