新しく国内販売が発表された10台目シビックとともにホンダのGT500の参戦体制が発表された ライバルに先駆け、昨年末にスーパーGT500クラスの2チームの体制を行ったホンダが、13日から幕張メッセで開催されている東京オートサロン2017の会場で追加の3チームの体制を発表。GT500クラスのホンダ陣営5チームがお披露目された。
2017オートサロンのプレスカンファレンス開催時間に追加発表されたのは、KEIHIN REAL RACING、チーム国光、ARTAの3チーム。これで昨年12月14日にツインリンクもてぎで先行発表された2チーム、TEAM無限(武藤英紀&中嶋大祐)、NAKAJIMA RACING(松浦孝亮&ベルトラン・バゲット)と合わせて、ホンダのGT500の5チームの参戦体制が出そろった。
ドライバーラインアップはKEIHINは塚越広大と小暮卓史、チーム国光は山本尚貴と伊沢拓也、ARTAは野尻智紀と小林崇志の組み合わせ。タイヤは3チームともブリヂストンタイヤを装着することになる。ARTAの小林は昨年はGT300でBMW M6のステアリングを握っており、その以前は2012年にARTAでHSV-010 GTでGT500に参戦して以来のGT500復帰となる。
「昨年のGT500では0勝という非常に悔しいシーズンになりました。2017年は新型NSXをベースとしたNSX-GTを投入し、新たな陣容で巻き返しを図ります。なんとしても勝つという思いとともに、研究所の開発体制も大きく見直しました。日本のモータースポーツファン、ホンダファンのみなさまの期待にお応えできるよう、勝ちにこだわり、新たなシーズンを戦います」と今シーズンへの意気込みを語ったホンダ モータースポーツ部の山本雅史部長。
山本部長が語るように、GTの開発体制は変更。昨年までスーパーフォーミュラでプロジェクトを率いていた佐伯昌浩エンジニアが、今年からはホンダGTプロジェクトリーダーとしても開発を統括することになり、レギュレーションが一新されて2014年以来となる新型マシン、NSX-GTの開発を担う。
佐伯エンジニアは「(スーパーフォーミュラとスーパーGT)同じエンジンを使用する2つのカテゴリーの開発を戦略的かつ効率的に進め、勝てるマシンを作り上げていきたいと思います。今年はチャンピオンを目ざし、強いホンダをお見せできるよう全力で挑みます」とのコメントを発表した。
昨年はチームランキングで15チーム中、下位の5チームを独占してしまったホンダ陣営。新型NSXも市販車が発売され、今年からは昨年までの『CONSEPT』の文字も車両名から外された。2017年のホンダは心機一転、参戦体制を一新してシリーズに臨むことになった。