ロマン・グロージャンは、現在のハースF1には外注に頼らずとも、チーム内だけでマシンのすべてを製造できるだけの能力があると語っている。
フェラーリとの技術提携により、ハースはレギュレーションで許される範囲内でのパーツ供給を受けているだけでなく、マラネロにある風洞でのテストや、最新スペックのフェラーリ製パワーユニットを使用しており、さらにイタリアのダラーラ社が製造したシャシーを使用している。
デビューイヤーとなった2016年に29ポイントを獲得してコンストラクターズランキング8位で終えたハースは、このやり方で成功することができると証明してみせた。
グロージャンによると、アメリカのカナポリスにあるハースのファクトリーではF1マシンを製造するだけの能力があるものの、チームとしての目的はあくまで現在のやり方を続けることにあるという。
「さしあたり、今までやってきたことをやっているよ。将来がどんなものになるかはわからないけどね」
「カナポリスにはF1マシンを製造可能な完璧なファクトリーがあるんだ」
「ただ自分たちですべてを開発しなくてはいけないとしても、参戦初年度からはできない。F1マシンはとても複雑で難解なものなのだからね」
「もしも何とかしてフェラーリのすぐ後ろにつくことができれば上出来だよ」
グロージャンは、フェラーリとの技術提携がデビューシーズンにおける成功の秘訣だったと語る。
「フェラーリと共に働くのは素晴らしい経験だったね。エンジニアや、そのシステムについても知ることができたんだ」
「ハースはフェラーリのパーツを多く使っているから、彼らが何に取り組んでいるか、自分自身のためにどのように役立てられるか、それから彼らがどのように運営しているかを僕が得た経験と共に見るのは興味深いよ」
「僕たちはとても満足だし、彼らの助けがなければ今いる場所にはいなかっただろう」