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The Winking Owlが自身2度目のツアーで見せた成長 渋谷CLUB QUATTRO公演レポ

2017年01月12日 15:01  リアルサウンド

リアルサウンド

The Winking Owl(photo byヤマダマサヒロ)

 The Winking Owlが12月21日、渋谷CLUB QUATTROにて自身2度目のツアー『Wink The Future 2016』を開催した。名古屋CLUB QUATTRO公演、梅田CLUB QUATTRO公演を終えたツアー最終日は、SpecialThanksとBAND PASSPO☆が対バンゲストとして出演。どの出演者もそれぞれの持ち味を生かした音楽で、会場を盛り上げた。


(参考:The Winking Owl、バンドの個性を生み出すものとは?「Luizaが歌うことでサウンドが完成する」


 はじめに登場したSpecialThanksは、これまでもThe Winking Owlとの共演経験が多く、共に女性フロントマンという共通点を持つ縁が深いバンド。1曲目に披露した「DOUNARUNO?」から、心地よいドラムのテンポに合わせて観客が体を揺らす光景が広がり、Misaki(Vo/Gt)が「歌うのは好きですか?」と掛け声を煽りながら会場の熱を高めていった。彼らの明るく元気溢れるサウンドで会場の雰囲気を一層盛り上げていくと、「LOVE GOOD TIME」ではHeisuke(Gt)によるギタープレイが炸裂。Misakiののびのびとした歌声が広がる「HELLO COLORFUL」で大きな歓声を集め、演奏を終えた。


 次にBAND PASSPO☆が登場。“ガールズロックユニット”として、2016年からバンドスタイルでの活動をスタートした彼女たちは、The Winking Owlとは初共演になる。MCでは、メンバーそれぞれの自己紹介と、次に披露する「キャンディー・ルーム」の曲中の振り付けを説明。彼女たちの音楽に初めて触れるオーディエンスも多い中、楽曲の振り付けをメンバーと楽しむ姿も見られるなど、華やかなステージングを展開した。


 そして最後に登場したThe Winking Owlが歓声で迎えられると、1曲目に「Open Up My Heart」を演奏。曲中でLuiza(Vo)が「渋谷、Come on!」と掛け声をかけ、出だしから勢いのあるスタートを切った。KenT(Dr)の怒涛のドラミングで始まった「Sparkle Light」では、Yoma(Gt)とサポートベーシストの奏が向かい合って互いの演奏を見せつけ合い、ステージ上で激しいパフォーマンスが繰り広げられた。


 「どんな日よりも1番楽しい1日を作りたいと思っているので、みんな付いてきてくれますか」とLuizaが問いかけると、大きな歓声が一斉に答える。「This Is How We Riot」ではオーディエンスのジャンプによりフロアが揺れ、「Broken」ではLuizaの歌声に会場全体が酔いしれていた。


 Luizaは「迷ってたら、じゃあ次はどうするんだって曲です」と新曲「Now What?!」を力強く歌い上げる。MC後には、Luizaの歌声に寄り添うようにYomaが歪みの効いたギターの音色を響かせて「フリージア」を披露。「Bloom」では、Luizaが真剣な表情で歌う姿に観客の熱も高まり、最高の盛り上がりを迎えた。


 アンコールもLuizaが「Stars」をのびのびと歌い上げ、歓声に包まれながら同公演は幕を閉じた。そしてこの日、The Winking Owlが2017年春にミニアルバムをリリースすることも発表された。The Winking Owlの熱いロックサウンドと、Luizaの力強い歌声が織りなす新曲を楽しみに待ちたい。


(大和田茉椰)


The Winking Owl
『Wink The Future 2016』
2016年12月21日(水)・渋谷CLUB QUATTRO


■セットリスト
1.Open Up My Heart
2.Sparkle Light
3.This Is How We Riot
4.Broken
5.Now What?!
6.Precious
7.フリージア
8.Here For You
9.Bloom
encore
10.Stars