TOYOTA GAZOO Racingは12日、ラリーで世界に挑戦する若手ドライバーを支援する『TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム』にコドライバーの足立さやかを迎えたことを発表した。
このプログラムはラリーで世界に挑戦する若手ドライバーを支援するために2015年にスタートしたもの。ドライバーとしては新井大輝と勝田貴元の2名が育成メンバーに選ばれている。
今回、このプログラムで新たにコドライバーの育成が行われることとなった。コドライバーは、ラリー中、ドライバーとともにマシンに乗り込み、各コーナーの特徴が書かれたペースノートを読み上げる役目を担う。より速いタイムを記録するには、ドライバーとコドライバーの共闘が必要不可欠だ。
新たにプログラムに加わる足立は、2002年にラリーデビュー。これまで全日本ラリー選手権(JRC)で4度のコドライバーチャンピオンにも輝いているほか、2015~16年には同プログラムに参加している勝田とタッグを組んで国内外のラリーに参戦した経験も持つ。
今後、足立は国際的なラリーへの挑戦のステップとして、フィンランドラリー選手権(FRC)にシリーズ参戦。同シリーズトップドライバーのひとりで、トヨタが世界ラリー選手権(WRC)へ投入するトヨタ・ヤリスWRCのテストドライバーも務めるヤルッコ・ニカラとともにタイトル獲得を目指す。
足立は「WRCにも参戦できるような選手になりたい」と意気込みを語っている。
「そのためにペースノート作りやハイスピードコースでのラリー、チーム内の役割、ローカルルールなど、新しいことをたくさん学んでいきたいです」
また、タッグを組むニカラは「新しいコドライバーとの参戦は自分にとっても挑戦であり、アダチとの参戦を心待ちにしている」と期待を寄せる。
「彼女とのペースノート作りの練習はすでにスタートしていて、今後の競技に向けてお互いの理解を深めているところなんだ。週末には初めてのラリーカーでの練習も控えているよ」
ニカラ/足立組の初戦となるFRC第1戦は1月26~28日に開催される。