アウディのFIA世界耐久選手権(WEC)LMP1撤退に伴い、2017年のシートを失っていたオリバー・ジャービスがベントレーと契約。ブランパンGT耐久シリーズとバサースト12時間でベントレー・コンチネンタルGT3をドライブする。
ジャービスは、昨年までチームに所属していたウォルフガング・ライプに代わってチーム入り。ガイ・スミス、スティーブン・ケインとともにスパ24時間を含むブランパンGT耐久シリーズ5戦へエントリーする。
また、ジャービスは2月5日に決勝が行われるバサースト12時間へも参戦。ここでベントレーGT3での実戦デビューを果たす予定だ。なお、ジャービスがGT3マシンをドライブするのは3シーズンぶりのこと。
ジャービスは「アウディのWEC撤退以降、ほかのワークスチームと活動する道を模索してきた。そのなかでベントレーと契約を交わすことができて嬉しく思っている」と語っている。
「ベントレーの一員として戦えるなんて、本当に信じられない。僕の1番好きなレーシングカーは2003年にル・マン24時間耐久レースを制したベントレー・スピード8だから、なおさらだよ」
ベントレー・モータースポーツを率いるブライアン・ガッシュは、チームを去るライプの代わりとして、ジャービスはもっとも適した人材であったと起用理由を説明する。
「オリー(オリバー・ジャービス)が素晴らしいドライバーのひとりであることは間違いない。GTカーレースでも、培ってきたポテンシャルを存分に発揮してくれると確信している」
「彼とは長く実りの多い関係を築きたいと願っている。この契約がその第1歩になれば嬉しいね」
また、チームはジャービス加入にあわせてドライバーをシャッフル。これまでガイ・スミスらと組んできたビンセント・アブリルがアンディ・ソウセック、マキシム・ソウレットとタッグを組むこととなった。
このシャッフルについて、ガッシュは「地理的要因が理由だ」と説明する。
「トレーニングやシミュレータードライブなど、ドライバーたちにはできるだけ行動をともにしてもらいたいんだ」
なお、ベントレーはブランパンGTスプリントシリーズのドライバー布陣は変更しない見込みとなっており、アブリル/ケイン組、ソウセック/ソウレット組の2台で挑む。
ベントレーとの契約を得たジャービスだが、今後も17年のWEC、ル・マン24時間耐久レースへ参戦するための道を模索していくと語った。
「僕にとって、ル・マンはつねに魅力的なカテゴリーだ。もしLMP2に参戦することができれば、勝利を目指して全力を尽くすだろう」