ルノーのドライバーであるジョリオン・パーマーは、チームの準備不足のため2016年シーズンはもっと厳しいものになると予想していたと語った。
ルノーによる当時のロータスF1チーム買収の遅れと、メルセデスのパワーユニット向けにデザインされたマシンをルノーPUに適応させる必要があったことで、パーマーはチームの競争力が低くなるだろうと予想していた。
2016年のルノーはコンストラクターズ選手権を9位でフィニッシュし、8ポイントを獲得した。そのうち6ポイントはケビン・マグヌッセンがロシアGPで7位に入賞して獲得したものである。
「僕はマシンのパフォーマンスを考えると、もっと厳しいシーズンになると思っていた。苦戦したことに変わりはないからおかしく聞こえるかもしれないけれど」とパーマーは語った。
「僕たちはふたりとも(2016年シーズン初戦の)オーストラリアGPで予選Q2に進出できたけれど、その年の初めにはそんなことが可能だとはとても思えなかった」
「僕は冬の間中、チームに顔を出していたけれど、12月のファクトリーでは何も行われていなくて、まるでゴーストタウンだったんだ」
「契約が成立して初めてマシンを作り始めることができた。F1では遅れを取ってしまったらその年のうちに挽回するのは難しいね」
2016年シーズンにルノーのふたりのドライバーは合わせて13回予選Q2に進出した。パーマーは、シーズン終盤に中団チームとして戦うことができる位置で終えたことに驚いている。
「シーズン後半にはマクラーレンやハース、トロロッソなどのチームと毎回戦うことができるポジションにいたことは、進歩を表している」と彼は語った。
「シーズン前半では、彼らとの差は大分開いていたんだ」
パーマーは、自身がポイントを獲得できたのは10月のマレーシアGPで10位でフィニッシュした時のみだったが、そうした2016年の苦労も、ルノーが強くなっていくことで報われると考えている。
2年目のルノーでシートを確保することができ、パーマーは2017年シーズンに個人的な目標を達成することが出来ると信じている。今年はチームがより競争力を増し、強力な結果を得ることが出来るようになると考えているからだ。
「2017年もルノーに残留し、コンストラクターズ選手権で9位に入れるようにすることが、昨年の初めに望んだことだ」とパーマーは語った。
「このチームは成功し、将来的には優勝とタイトルをかけて戦えるチームだから、僕に取ってチャンスなんだ」
「自分の実力を証明し続けて、チームから信頼されるようにならなければいけない。そうすれば僕はF1で求めているものを達成し、素晴らしいポジションにもたどり着けるだろう」