軽規格ながら、エンジンをリヤミッドに搭載したその独創的なパッケージングが話題となったミツビシ『i(アイ)』をベースに、2009年に発売が開始されたフルEVモデルの『i-MiEV(アイ・ミーブ)』が、インテリアの質感向上と合わせて新たに回生レベルセレクターを採用し、昨年末より発売開始となっている。
今回の改良のハイライトであるインテリアでは、ブラック基調で統一されていたインストルメントパネルのカラーをブラック/アイボリーに変更し、華やかさをプラス。あわせて、センターパネル中央下部に各種スイッチを集約させて操作性を向上させるとともに、センターコンソールにスマートフォンなどの小物類を置けるカップホルダートレイを採用した。
また、シートヒーターを備える前席シートはサポート性に優れる新形状に変更。ダッシュ部分との統一性をもたせたブラック/アイボリーのシート生地としている。さらに、シートの背もたれ前面にレッドのアクセントコードを、 座面と背もたれ前面にレッドのステッチを配し、ステアリングホイール、シフトノブを本皮巻(ブラック) とすることでインテリアの質感も大幅に向上させている。
一方、EV機能に関する改良では、従来ではフロアのシフトセレクターでのみ操作が可能だった回生力調整の機能を、ステアリングコラムに追加したパドルセレクターで行うことができ、その調整幅も従来の3段階から6段階へと倍増。さらに細やかな電力回生ドライブを満喫できるようになった。
また、ユーザーからのフィードバックに応える形で、充電時のエアコン稼働が可能となる新たな空調制御も採用。充電ポートでの駐車時にも、快適な車内空間を維持することが可能となっている。
ボディカラーはこれまでホワイトとの2トーン設定だったレッドメタリックが単色設定となったほか、ブラックに代わってライトニングブルーマイカが追加され、全5色となった。
価格は総電力16.0kWhの「X」が、262万4400円。総電力10.5kWhの「M」が、227万3400円となり、エコカー減税は100%、CEV補助金は11万5000~17万6000円となっている。
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